4年間一緒に過ごしてきた子…
少しだけ…とご飯をあげたつもりが
どこにも行かなくなって
だんだんと可愛くなってきた
寒い時期は家にも入るようになって来て
出たいと鳴くから外に出してた…
お隣さんは大の猫嫌い…
だから外では
この子はウチの子じゃない…って
言ってきたらしい…
でも そんなに甘くは無かった…。
もんちや桃母さんにご飯をあげていた
おばちゃんの家には
桃母さんと良く似た同じ位（歳)の
トラちゃんと言う猫がいた
私が行くと いつも「可愛い 可愛い‥」と
もんちにしていたようにトラちゃんの尻を
ベシベシ叩いていた…
こんな接し方も最初は引いたけど
これがおばちゃんの愛情表現なんだ…って
思ってた
でも
ある日とうとう隣から苦情が出たらしい
車のエンジンルームが猫にやられ
故障したと言われたみたい
それは直接聞いた訳ではなく
近所から聞いた話…
トラちゃんはたびたび隣の庭に行ってたので
話を聞いたとき おばちゃんは
『トラの事だ…』って思ったらしい…。
そして慌てて私の所に来たに違いない
月曜日仕事から帰ったら血相変えた
おばちゃんが玄関先に立っていた…
「kokoちゃん どうしよう…
大変な事になってしもぅた…
どうしたら良いのか解らん…」
お隣さんは警察 保健所 町内会長の所に
言いに行くかもしれない…
って言っていたらしい…と。
前から私はおばちゃんに言ってた…
お隣さんが大の猫嫌いなら トラちゃんは
家の中で過ごさせてあげて…と。
でも
「トラが出たがってやれんのんだ…」って
トラちゃんの尻を叩きながら笑って言った…
ある時はトラちゃんが 大怪我して帰ってきた
病院に5日程入院して戻った時も
「これを機会に 室内外にしよ！？」って
言っても おばちゃんは
「トラ出たがって鳴くから…」と
外にまた 出してしまった…。
そして 今回も
「もぅ トラちゃんを完全室内で過ごすしか
方法はないよ…
ケージも貸すし 何でも手伝うよ！！」
って言ったのに…
私は おばちゃんが
「どうしよう…どうしよう…」って
慌てたのはトラちゃんを心配しての言葉だと思ってたのに…。
次の日 仕事中…携帯には
おばちゃんからの着信履歴数件…
折り返し電話した…
電話越しのおばちゃんは昨日と変わらず…
「昨夜はいろいろ考えて寝れなかった…
kokoちゃんに お願いと相談があるから
話がしたい…」と言う
「おばちゃんも トラちゃんも
良い方向になるように協力するよ！」って
私は 言った
「わかった わかった…ありがとう」って
おばちゃんは言った…
夕方おばちゃんが来た
取りあえず「ケージはこんなんだよ…」って
見てもらう…
昨夜いろいろ考えたこと
私にお願いしたいこと…
ひとつ…動物病院に10日…
出来れば20日でも預かって貰いたい…
…？？？
ふたつ…私の友達にお願いしてほしい
私の友達…20代独身の女の子
猫が大好き…12匹の猫を保護し
医療費や猫の生活費の為に昼間も
そして夜の仕事もしている
（やま君達の捕獲を手伝ってくれた子)
…？？？
なんの事がさっぱり解らん
え？ 室内にしないの？
トラちゃんの為にもおばちゃんの為にも
一番良い方法だとおもうよ…
しかも女の子に 預かって貰うんじゃなくて
一生をお願いしたい…って
おばちゃんは知らない子だから
「kokoちゃん 話をして頼んでくれない？
飼育費用は払うから…」
おばちゃんも知ってるはずだよね？
前に言ってたじゃん??
猫の為に昼も夜も働いてること…。
そんな子に 私はお願い出来ない…
大人として
同じ年頃の娘を持つ母親として…
あの子に私からお願いする事は出来ない
お願いするんならおばちゃんが直接して‥
そう言うと
肩を落とすおばちゃん…
ちょっと待って…
トラちゃんの為に考えてるんじゃないの？
何言ってるの？
トラちゃんをどうしたいの？ この人…
そしておばちゃんは言った…
「このまま 居て貰ったら困るんだ…」
「トラには可哀想だけど山か公園に…」
棄てる…ってこと？
トラちゃんを、棄てるの？
そんなんしたら犯罪だよ
今まで おばちゃんからご飯貰って
生きてきたのに
自分で狩りも出来なきゃ死んじゃうよ！！
自分で何言ってるのわかってんの？
私を釣ってるの？
「じゃ私が…」って言って来ると思ってんの
「おばちゃん 室内飼いにしようよ
私なんでもするから…手伝うから…」
そんなん言うのだけはやめてよ…
トラちゃんが、かわいそう…
でも おばちゃんは
「外に出せ…って鳴くから…
あの声で頭が痛くなるし
血圧が上がって身体がもたん…」
「おばちゃんとこ沢山部屋が有るでしょ？
声が気になるなら 普段行かない
はなれた部屋にケージ置いて…」
「離れたところはかわいそう…」
？？？
言ってる事すごく矛盾してるんですけど！！
いやいや！！ 棄てるとか言ってる方が
かわいそうでしょ！？
取りあえず 動物病院に出来るだけ預かって
貰えるように頼んでみる…
その間にどうするか考える…と
おばちゃんは言って帰った…
頭が爆発しそう…
完全に血圧上がった…
やだ…鼻血出そぅ…
胸の動機が収まらない…
おばちゃんの言葉を思い出せば出すほど
トラちゃんがかわいそうになってきた
おばちゃんは自分を守ることで精一杯…
トラちゃんの事なんて
ひとつも考えてなかった…。
次の日も仕事中におばちゃんから電話…
考え直してくれたか…と昼休憩にかけてみる
とうとう お隣さんはおばちゃんの家に
直接 苦情を言いに来たらしく
相当ご立腹だったみたいで
おばちゃんの暗いどんよりした声…
お隣さんは猫が度々庭に入って来ること
そして今回 猫が原因で車が故障したこと
今後猫を家から出さないか！
どこかへやるか！…どっちかにしてくれ！
っと言われたらしい
おばちゃんは（何でか解らないけど)
私の掛かり付けの動物病院に
ホテルの予約の電話をかたみたい…
だけど初診は受け付けられないと断られた
そしておばちゃんは
「kokoちゃんの猫として
ホテルの予約して欲しい…」
「出来れば今日中にホテル予約して
連れて行きたい…」
なに 都合の良いことばかり言ってんの？
良い大人が…
私は 昨日おばちゃんが帰った後
考え思ったことを伝えた
「おばちゃん 私出来ない…
昨日は電話で
『協力するよ…』って言ったけど
おばちゃんが トラちゃんを山に…とか
公園に…って言う気持ちとか
人にまる投げする気持ちが少しでも
有るんなら 私はトラちゃんに
申し訳ないし
トラちゃんが不幸になる手伝いはしたくない
でも、トラちゃんを
室内飼いにする…って言うんなら
私は精一杯協力するよ
トラちゃんは全然悪くない
トラちゃんが被害者だよ」
これから
おばちゃんが何を言ってたのかも覚えてない
おばちゃんが言うことに
何て話したかも覚えてない
言いながら足が…手が震える…
怒りで声が震える…
１日でも早く…出来れば今すぐに、
ここに居てもらっては私が困るんだ…
って言う思いがひしひしと伝わって来た…
ただ 自分を守る為だけに…
自分でなんとかしようともしない
やりもしないで出来ない…と諦める
その割には
人任せ…
自分に都合の悪いことから
ずっと逃げてるからこうなるんだよ
まずは 話を聞いた時点で
「自分家だな…」って思ったんなら
先ず最初に私ん家に来るより
お隣さん家に行くべきだったよね
お隣さんが来る前に
おばちゃんが謝りに行くべきだったんだよ…
ただただ 嫌な事から逃げて
自分を守ることだけ考えてるから
こうなるんだよ…
トラちゃんが 昨夜から吐いて調子が悪いと
言い出した
出かけて帰ってみたら家の中には
何カ所にも 嘔吐した跡…
「だから一度診てもらい
出来ればそのまま預かって貰う…」
そう言って電話を切った…
それから おばちゃんからの連絡はない…
私はもうこれ以上 保護出来ない
部屋もいっぱいだし
今は時間に余裕がない
子供の事だってあるし
しばらく桃母さんやもなかちゃん
家族猫の為に時間を使うとそぅ決めた…
だから 預かる事も出来ない…
何か良い方法があったのかな？
もっとおばちゃんに気の利いた
言い方が有ったのかも知れない…
私があんな事言ったから
おばちゃんに協力しなかったから
トラちゃんに寂しい思いをさせるのかも
でも 自分の都合で 自分を守るために
トラちゃんに
「このまま居って貰ったら困るんだ…」と
言い続けるおばちゃんが許せなかった…
トラちゃんが要らない…ってこと…
まるで厄介者扱い…
私にはとても考えられないこと
トラちゃんにはおばちゃんしか居ない…
トラちゃんはおばちゃんが居ないと
きっと生きていけない…
嘔吐して調子悪かったのも
きっとおばちゃんの気持ちがトラちゃんに
伝わってるんだよ…
何を言っても「出来ない…」と言う
おばちゃんに私は何も出来ない…
ごめんね
トラちゃん…
私は 同じような事があったとしても
絶対この子たちを守る…
頭を下げて謝って回る…
この子たちの為に絶対逃げない
こんなに大切な子を
どこかにやるなんて……
どんな理由を付けても
私には考えられない…
ぺったん したユーザ
ぺったん
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