私の仕事は保険代理店の営業です。
接客経験はありましたが営業は初めて。
なぜ、営業をやろうと思い立ったかというと、
保護猫を売り込みたかったから。
私の職探しはいつもこんな感じで安易に決まります。
しかしながら、意外と猫飼いのお宅に当たらないんですよね。
外回りするようになって半年になりますが、猫を飼っているお客様は2件だけでした。
そして本日、3件目となる猫飼いさん宅へ訪問することに。
事前情報で一昨年に飼い猫が亡くなっていると伺っていたので、
これはチャンスとばかりに、お仕事そっちのけで猫談義。
茶トラの大きな子。
ボス顔だったんだけど、人懐っこくて優しい良い子だったのよー。
20歳まで生きてくれると思ったのに、15歳でがんに…。
今でも立ち直れてないの。
動物病院か保護団体から新しい子を迎える話も出てるけど、
この年(60代)だから躊躇してて…と奥様。
キラーン!
私、紹介できますよ!
あらま、そうなの?
お願いしたいわね〜と、言われたその矢先です。
ニャオーン、ニャオーン!
えっ!?
ふたりで顔を見合わせます。
今の、猫の鳴き声だよね??
奥様がすぐさま、カーテンを開けると、
お庭で茶トラが大きな声で鳴いていました。切羽詰まった声です。
えー! どうしているの? この辺に野良はいないのよ。
外飼いしてる家もないし。
そう言いながら奥からロイヤルカナンとお水、
チュールを出して甲斐甲斐しくお世話し始めました。
先住猫のお供え用だそうです。
「ほら、おいでおいで。入ってきていいのよ?」
いきなりの好待遇に戸惑って車の下に隠れる茶トラ。
1歳ぐらいのオス、未去勢。
警戒しつつもガツガツ食べて、人には慣れている様子。
んもうお仕事どころの話じゃないです。
捨て猫? 迷い猫?
ダンボールとトイレを用意しなきゃね、と奥様大興奮。
なんとかお仕事を終えて奥様と一緒に外に出ると、茶トラは奥様の車の下にいました。
うん、君の見る目は正しいです。
このお家ならすっごく大事にしてくれると思うよ。
って、ん? 私の譲渡活動をNNNに邪魔されたんでしょうか?
でもまあ、気分が良いから、今回は許す!
晴れやか気分で帰途につきました。

茶トラ画像がないのでウチの茶トラ、エリ子さん。
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