

雪の日に思い出すことは、5年前のことです。前の職場は、ローカル線に乗って、駅から徒歩で1.5キロの所にありました。あいにくの大雪でしたが、距離短縮のため凍結した斜面道路への道を選んで歩いてました。
ところが、斜面道路に頭をぶつけて血を流してうつ伏せに倒れている意識不明の老婦人を見つけました。
通勤途中なので、多くの人が通り過ぎて行きましたが、誰も助けようとはしなかったです(〃ω〃)
職場の部下がやっと通りかかったので、手伝うように言って、仰向けにしようとしましたが、力が抜けた人は重くて、仕方ないので、顔を横向きにして持っていたハンカチを敷いて、気道を確保しました。普段は血が苦手な僕ですが、コートに血が付くことを気にせず、救助しようと行動したことが、今考えれば不思議です。

救急車を呼んで到達するまで、時間が長く感じました。こんなことが出来たのか不思議です。
救急車が着いて搬送される時に、部下の女性職員が荷物を拾い集めて救急車の職員に渡しましたが、僕だけでは出来なかったと思いました。救急車に運ばれる時に、意識が戻ったので、安心と思い、名前を告げないでその場をあとにしました。
3週間程たった朝の通勤途中に餅きちの袋を持って交差点の前に立っている婦人を見かけましたが、その時は声かけが出来ませんでした。
翌日も同じように立っている婦人を見かけたので、僕たちを探しているのかなぁと思い、良くなられましたかと声かけをしました。
案の定、僕たちを探しておられました。怪我の後、家族から反対されて仕事を辞めたことや、顔がお岩さんのように腫れたことなど、気さくに話され、本当に助けられて良かったと思いました。お土産を受け取るつもりはなかったのですが、頂いて、職場のみんなと食べました。
僕は、後先を考えず反射的に行動してしまうことがあって、迷惑をかけることが多いですが、行動力が生きることもあると思いました。
野良猫保護を考えるのもその性格のせいのようです。




















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