
ボロボロのエプロンです🙂
かれこれ20年使っています🎽
これは他界した祖母が、
私が社会人になってから
プレゼントしてくれた物です🙂
未だに穴が空いては繕い使っています🙂

上手く繕えなくてひきつったり、

裾もボロボロ(笑)
でも捨てれないモノ。
祖母は心臓に持病がありました。
ある日、仕事をしていると、
職場に祖母が救急搬送をされ、危篤だという電話が入りました。
その日は課長が不在で、責任者が自分でした。
搬送された病院は、いくら車を飛ばして頑張って行っても2時間かかる距離でした。
今日は自分が責任者。
今行ってももう間に合わない。
仕事しなきゃ。
と自分に言い聞かせました。
「先輩帰って下さい!」
「そうよ!帰った方がいいわよ!」
と後輩や先輩方は言いましたが、
「間に合わないから(苦笑)さ!仕事しましょ!」
と多分空笑いで言ったんだと思います。
暫くすると、部長が現場に来ました。
先輩のどなたかが気を使って連絡をしてくれたようでした。
部長は以前の課長だったので、
私のことも、職場のこともよく知っている間柄でした。
「上司命令。帰りなさい。」
「後は私が回すから大丈夫。これなら心配ないでしょ?(笑)」
「人として後悔しない選択をしなさい。」
部長の気遣いに、
「すみません。ありがとうございます。」
と搬送先の病院に向かいました。
連絡を受けてから3時間が経過していました。
「もう亡くなっちゃったよね…。」
そんなことを思いながら行くと、
挿管され意識はないながらも、
モニター上、心停止を何度も繰り返しながら待っていてくれた祖母が居ました。
心臓が悪かったのに…。
「ごめん。待たせちゃって。ごめんね。」
手を握り、手を擦り、
「ありがとう。」と「ごめんね。」を何度も言いました。
私が到着すると、心電図はどんどん間延びし、
20分後に亡くなりました。
苦しそうな表情ではなく
安堵した表情でした。
心臓が止まると、さっきまでの祖母の手の温もりが無くなっていくことを実感しました。
ああ、私にこれを最後に教えたかったんだね…。
と思いました。
私はそれまで、仕事で沢山の人の生き死に携わってきました。
仕事なので感情は割り切って。
業務として。
そんな私に、祖母は「大切なモノ」を、
伝えたかったんだろうなと思いました。
祖母から最後に大切な「気持ち」を受けとりました。
祖母がくれたエプロンは、
もう限界と言っていい程にボロボロになりました。
私は、もう直せないや、な時が来たら、
これを何かに「再生/reborn」
させたいと考えています🙂
私はミシンはあまり上手くはありません。
エプロン生地もボロボロで色褪せています。
でも、きっと、その時が来たら、
何かに再生させたいと思っています。
お盆に私は離れて暮らしているので
迎え火や送り火は炊いてあげれませんが、
このエプロンを着けて、
今時間を一緒に過ごしてくれているジイニャンと、静かに過ごしたいなって思っています。
祖母のオハギはとても美味しかったです。
今年は私もオハギに挑戦してみますかね?(笑)
ジイニャンも小豆好きだしね(笑)
祖母が身をもって教えてくれたこと、
世間からしたらただの猫かもしれないけれど、
ジイニャンの命、これからも大切にしていきたいと改めて思います🙂




















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