県の犬猫の殺処分の現状やその変化は資料で分かりましたが、
「全国的ではどうなっているんだろう?」
と疑問が湧きました。
環境省のHPに、
平成29年度ではありますが、
「犬・猫の引き取り及び負傷動物の収容状況」
というPDFがあり、
都道府県ごとの数値が分かります。
但し、指定都市・中核市は分けて記載になっているので、
合算しないと、一目では都道府県の総合数値としては見れない感じになっています。
スマホで眺めていてもよく分からないので、

プリントアウトして内容を細かく見てみました。
やっぱり、都道府県ごとの数値データにするには、合算して表を作り直さないと読みにくい…。
てなわけで、
自分で興味のある数値を、
都道府県ごとに作り直してみることにしました。
しかし…
自宅でPCを使わない私(笑)
PCは壊れたままで、Excelが使えない(苦笑)
ので!
気合いで手書きと電卓パチパチで、
「平成29年度都道府県別犬・猫殺処分数」
「飼い主からの保健所への猫の持ち込み状況」
の数値を抽出して、都道府県ごとのデータを作ってみました。


改めて、Excelの偉大さを感じました(笑)
都道府県データは、人口比率と絡めてないので、単純に数値表な訳ですが、
まだまだ、猫だけで1年に殺処分が2.000匹オーバーな所もあるんだな…。
と悲しくなりました。
1.000匹オーバーも複数あります。
1番ビックリしたのが、
犬の殺処分が1.600オーバーな地域があったこと。
そこだけ突出した数値だったので、
「なんかあったの?」
「その後どうなの?」
と気になりました。
ちなみに、静岡県の平成29年度の犬の殺処分数は30頭。平成30年度は17頭です。
これをスタンダードに考えていたので、
余計にビックリしました。
「飼い主からの保健所への猫の持ち込み状況」に関しても、かなりの驚きとガッカリ感に苛まれました。
そもそも、
「飼い主が飼い猫を保健所に持っていく」
とは、どんな状況で、どんな心境なんですかね?
平成29年度の保健所の猫引き取り総数:62.137匹。
うち、飼い主からの持ち込み総数:11.146匹。
内訳としては、成猫:7.488匹、子猫:3.658匹。
約18%が飼い主が、
自分の猫を保健所に持ち込んでる訳になります。
保健所に持ち込むということは、
自分の猫が「殺処分されてもよい」という観点なのでしょうか?
しかも、成猫のが圧倒的に多い訳で、
成猫ということは、それまでの年月を、
「家族の一員」として過ごしてきたのだろうし。
私にしたら、飼い猫を保健所に出すなど、
理解に苦しいです。
先月参加した動物ボランティア意見交換会で県が話していましたが、
飼い主からの持ち込みは、基本お断りをして、里親探しにシフト出来るように、
飼い主を指導するそうです。
指導されなければそんなことも出来ない人間は、動物を、「命を」飼ってはいけないと私は思います。
猫の殺処分=飼い主の居ない猫
みたいなイメージもありますが、
飼い猫の飼い主による「殺処分要望」も、
現実問題として、まだまだ根深くあると
実感させられました。
殺処分数値は、保健所に持ち込まれた数だけで、実際はこれに、ロードキルや虐待による死亡など、数値に出ていない、
命を落としている猫達も居る訳です。
今回、自分で数値を出してみて、
改めて、
「終生飼養の重要性」
「飼い主による適正な避妊去勢の必要性」
「飼い主の安易な繁殖行為の危険性」
を実感しました。
「殺処分0」を目指すならば、
「無責任飼い主0!」
「安易な繁殖行為の禁止!」
を先に解決しないと、エンドレスな気がします。
個人的には、動物を飼育するのも、
「都道府県による許可制」
でもいいのかな?
と、数値を見て考えさせられました。
飼えなくなったら保健所に出せばいい、
飼えなくなったら誰かにあげればいい、
飼えなくなったら捨てればいい、
こんな安易な価値観の人に、動物を飼って欲しくないです。
私はやっぱり、
「完全室内飼育・終生飼養」
「適正な避妊去勢」
「必要時の医療提供と老後の介護」
が大切だと考えます。

猫は適切に飼養すれば、
個体の持病や事故がない限り、
今は15~20年普通に生きる時代です。
人間の人生の1/4以上の時間を共有する存在です。
お金だってかかるのは当たり前。
人間が、そのようなことを少し考えて、
命にシッカリ向かい合うこと、
大切だと思います。



















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