血統書もあります。
しかし、
その生い立ちも、
私の所に来るまでも、
幸せだったとは、
決して言えないものだと思っています。
私は昨年、ネコジルシを始めるまで、
「血統書」というモノをちゃんと見たことがありませんでした。
そもそも、私が購入した訳ではなかったのもあります。
ある寒い朝、インターホンが鳴り出ると、
私の母親が、
「これ、後宜しく!じゃ!」
で置いて行ったのが出会いです。
母親の所の成猫に引っ掻かれ、出血もしていました。
チャットで血統書の読み方を教えてもらい、
初めて、ジィニャンに兄弟が居なかったのに気づきました。
血統書上、兄弟が居ないことにされたのか?
本当に一人っ子だったのか?
一緒に産まれた兄弟は死んでしまい、
ジィニャンしか残らなかったのかは分かりません。
ただ、それを知って、
今更ながら胸が痛くなったのと、
余計に愛しい気持ちが強くなりました。
ジィニャンは、
幼くして母親から引き離され、
あの狭い展示用のスペースに入れられ、
売られていた訳です。
しかも、ジィニャンは「売れ残り」で月齢がいっていたのに、
月齢より体が小さく、私の所に来たと時はガリガリでした。
動物病院でも、
「これはご飯絞られちゃってたね…可哀想に…。」
と1番最初に言われたのが忘れられません。
食べ物へのガッツキが激しく、
がっついて食べては吐いての繰り返し。
きっと、空腹を我慢させられていたので、
ある時に食べないと!
みたいな心理作用からくるのかな?
と、
「慌てて食べなくても大丈夫」
「安心して大丈夫」
を伝えて落ち着いて貰うのに、
1歳になるまでは結構苦労しました。
ネコジルシを始めて、
里親募集を見たりして、
正直思うことがあります。
「命は人間次第!」と。
純血種の個体も里親に出されたりしているのを見かけますが、
〇〇と△△のmixで何時何時、我が家で産まれました。
家族がアレルギーになったので早く引き取ってくれる方。(成猫・未避妊去勢)
前者は、
品種によっては交配で、
産まれてくる個体の体がキツくなる可能性があるので、
知識のない素人が行うのはダメだと思います。
後者は、販売時に、動物取扱責任者が確認をしないのかな?
購入する側も、買う前に想定はしないのかな?
ちょっと人間が考えれば想定出来ることじゃないのかな?
と考えてしまいます。
販売時の18項目の対面説明がしっかりなされていないのと、
販売が優先される、人間のエゴとも思います。
ネコジルシから、避妊去勢されていない成猫が譲渡され、
繁殖に使われるのでは?
と、里親募集を見ていて時々思ってしまいます。
純血種だろうが、保護猫だろうが、
私は「命の重さ」に変わりはないと思います。
保護猫も、適正飼育出来ない人に譲渡されれば、避妊去勢して貰えず、繁殖してしまったりあると思います。
私がボランティアさんのお手伝いを始めて1年ちょっと。
その間に、
多頭崩壊をしてしまいレスキューしてもらった人が、
また多頭崩壊で相談してきたcaseや、
インブリ自家繁殖で、
4ヶ月の女の子が既に妊娠していて、
他の子猫と共に保護されたけれども、
堕胎を検討する間もなく、
数日で母子共に死んでしまったcaseを知っています。
胸が痛いです。
全ては
「人間の悪行」
でしかありません。
よく、ペットショップやブリーダーさんが悪く言われることがありますが、
私は個人の飼い主による自家繁殖を止めさせないと、
殺処分0なんて夢のまた夢だと思っています。
ペットショップも犬猫だけを販売している訳ではないし、
生業が適正に行われていることが、
大事なんじゃないかな?と思います。
本来ブリーダーさんは、
品種の維持・向上が目的な訳なので、
販売に特化するような人間を、
ブリーダーとして認めない、行わせない、
にしていかなければいけないのではないかな?と考えます。
動物の命は人間次第。
保護されなければならない命を、
生み出すも生み出さないも、
人間次第。

私は、
縁あってジィニャンと家族になりました。
ジィニャンが幸せだったか?そうでないかは?正直聞けないので分かりません。
でも、この「命」だけは、
私の全力を使って守り、
最後の1秒まで、寄り添って行きたいと
強く思います。



















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