ボクはクロノス、アメショの男の子。
しかしなんだねえ、平和って良いもんだよねえ。
久しぶりに家中をパトロールしたんだよ。
我が家の平和はボクが守っているのさ。
えっ?なんだって?
ボクがヘタレじゃないかって?

ボクがヘタレでハクビシンくんから逃げたんじゃないか?
クロノス殿下って、本当はヘタレの弱虫じゃないかって?
そうか、そうなんだ。
みんな、そう思っているんだ。
そんなこと言っちゃってー。
みんな何も分かってないよね。

それでは解説しよう。
みんなが知っているクロノスは世をしのぶ仮の姿なのさ。
ボクの本当の正体はウル寅ネコ警備隊の諸星ニャン。
同僚はね、マーベルことアンニャ隊員。
本部は米国バージニア州ニャンタゴンにあって、ボクはウル寅ネコ警備隊の日本支部さいたま営業所の所長なんだよ。
ボクとマーベルはね、さいたまの平和と幸せを守るために派遣されてきた警備隊なのさ。

みんなボクが親父さんのベッドの下に隠れちゃったと思ってるでしょ。
違うんだなあ。
あのベッドの下はね、さいたま営業所パニックセンターなのさ。
このお家の床、壁、天井、柱や梁からの詳細な情報をパニックセンターで集中管理して日夜、お家の安全を監視しているんだよ。
だからね、ハクビシンくんの情報をボクはずっと監視していたっていうわけ。
逃げたんじゃないよ。

このことはね、アンニャ隊員こと、マーベルにも秘密なんだ。
なぜかって?だってさ、ばれたらボクがニャム78星雲から来た宇宙ネコだって事が分かっちゃうからね。
敵を欺くには、まずは味方からって言うじゃない?
ちょっと見のボクはさ、ヘッタリーノ クロノスでも構わないのさ。

みんなもさ、この事は、絶対に秘密だからね。
約束だよ。
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