昨年秋から餌やりさん宅にご飯を食べにきている猫をTNRするために、3月上旬に捕獲しました。
餌やりさん言うところの、なつこくなくて汚い白猫。
白猫ではなくて、クリームポイントのシャムミックス。
猫はきれい好きという概念がひっくり返る汚れようでした。
病院で去勢手術をしてもらい、迎えに行くと、先生から 「ハジラミがいたからブラベクトつけておいた。」
と言われました。
3ヶ月効力の続くノミ、ダニ、ハジラミ、ヒゼンダニの駆除薬です。
先生の表現はかなりひかえめで、ハジラミがいたなんてもんじゃなくて、ハジラミの巣でした。
TNRでも最低1週間は保護することにしているので、ケージを掃除すると落ちてるわ落ちてるわ、数日間は毎日数百匹のハジラミが床に降り積もっていました。
毛はハジラミの分泌物でベッタベタ。それでベタベタの毛にゴミや土がくっついて汚かったのです。
ハジラミは元気な成猫にはつきません。子猫や弱った成猫だけにつきます。
外での過酷な生活に疲れ果て、ケージの中でおとなしく暮らしていたのですが、たまに飛んでくる猫パンチ。
猫パンチを警戒しながらせっせとブラッシングして、それから口臭とよだれが改善するかもと思い、朝夕のご飯に乳酸菌を振りかけました。
このままこの子を我が家に置いといて、里親探しができるんだろうか。
病院の先生の推定年齢は6歳。
里親募集しても、応募はまず来ないだろう。
私も旦那も若くない。コロナに感染したら重症化する可能性がある。
感染したら自分ちの猫のことで手一杯で、保護猫のことを考える余裕は無くなる。
餌やりさん宅に戻して、元気でね、ということになる。
でも、行く末は見えてる。夏は越せても、冬は越せない。
それなら今のうちに、終生飼育施設のある団体さんにお願いしたほうがいいと考えました。
団体さんの保護施設に猫を連れて行き引き渡した後に、代表の方と少し話しをしました。
外での立ち話しでしたが、私が、立派な施設ですねと言うと、代表が、中には動物病院もあるしね、と言うので、私がビックリして、病院まであるんですかと聞いたら
「そんな事も知らないで猫を預けに来たの? そんなんじゃダメだよ。いろんな保護施設があるんだから。中にはひどいところもあるんだから。ちゃんと調べて、ここなら大丈夫という施設に預けなくちゃ!」と代表。
お説ごもっとも。
でも、ブログなんかを見て、ここなら死ぬまでおだやかに暮らせそうと思ったので、お願いしてみることにしたんです。
「ここは普段からパルボ対策してるから、コロナだって大丈夫。コロナに気をつけて。じゃあね。」と言って代表は施設内に戻って行きました。
終生飼育施設に来る子は、里親探しが難しい子ばかりだと代表が言っていました。私が連れていった子も難しい子。
コロナが無ければ、長い時間をかけて慣れさせて、口の中のトラブルも治してあげて、里親探しもしてみることもできたかもしれない。
でもこの状況では無理。
団体さんには、本当に感謝しています。
もらい手のいないような子を引き取って世話してくれる施設、コロナ感染者の飼い犬や飼い猫を預かってくれる施設。
日本も案外捨てたものじゃないな、なんて思いました。

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