自転車で10分ぐらいのスーパーへ向かう途中、片側二車線ある道路の信号で信号待ちをしていました。
夕方ということもあり、車も多く、聞こえてくる音はすべて車の音でした。
しばらくすると車の通る音にまじり、どこからか猫の鳴く声が聞こえてきました。
ダミ声の小さな声・・・・・聞こえたり聞こえなかったり・・・・・
気のせいか・・・・私は思いなおして変わった信号を渡ろうとしました。
自転車をこごうとしたそのとき、さっきより大きなダミ声が聞こえてきました。
いる・・・・猫が近くにいる・・・・・
私は自転車を停めて、茂みの中を枝をかき分けて見て見ましたが、猫はいません。
でも、声は近くから聞こえます。
さっきより力づよく、鳴く回数も増えてきましたが、猫は全然見つかりません。
私が茂みの中を見たりしているのを横断歩道を渡って来た50代ぐらいのご夫婦が見て
「猫ちゃん、探してるの?」と声をかけてくださいました。
「はい。声は聞こえるんですが姿がなくて・・・・」
そう私が言ったあと、「あっ!あそこにいるよ!」と奥様が言いました。
奥様が横断歩道を歩きながら指を指したのは茂みではなく、道路の脇にある雨水が流れていくレンガ一つ分ぐらいの穴でした。
穴を見ると、小さな子猫がいました。
車がどんどん通るので、ゆっくり道路から覗くことはできません。
捕まえなくては・・・・このままだと車に轢かれてしまう。
私は車が通らないわずかの時間に穴の中を覗いたら、子猫はシャー!と威嚇してきます。
私は子猫に「待ってるんだよ!」と声をかけ、家に帰りました。時間は午後6時過ぎ・・・・主人がもうそろそろ帰ってくる時間。
一緒に捕まえにきてもらおう。
家に戻ると、主人がちょうど帰ってきていました。
「捕獲に行きましょう。」
私は主人にそう言うと、主人に場所の説明をし、キャリーや軍手などの用意をして、すぐに2人で子猫のいる場所へむかいました。
主人は現場に着くと、軍手を片手に二重にはめて、車が通る道路の脇に行きかかんで子猫のいる穴を覗きました。
私はキャリーの蓋の開け閉め担当。
主人が穴を覗いてすぐ、穴の中に手を突っ込んだかと思ったら子猫を捕まえていました。
私はキャリーをすぐに開け、子猫を入れました。
現場に着いて5分も経っていません。
捕まえたその足で、かかりつけの病院へ行き、子猫の診察をしてもらいました。
興奮しているので病院のネットに入れていただき、駆虫薬をしてもらいました。
病院でゆっくり見た子猫はキジトラの男の子。
無事に捕まえることができて、本当によかった。
先生にどうやって捕まえたの?と聞かれ、主人が答えました。
「猫に軍手を噛ませて、引っ張っただけですよ。」
主人に後から聞いたら子猫のいた場所の奥はあれ以上子猫が奥へ行ったら落ちてしまう場所だったようです。
子猫を家に連れ帰り、駆虫をしたので1日外ですごしてもらいました。

次の日、お風呂で洗い家の中にあるケージの中へ。


名前は「紋次郎」とつけました。



















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