そんな彼氏が、小さな譲渡会の手伝いに来てくれた時に、たまたま来ていたオババの知り合いの保護猫カフェのお嬢さんに一目惚れをした
とほざき出した
オババが見てもチャーミングこの上ない女性だ
彼女に出会った後から、夜になると弟分の彼氏から電話が来て
どうやって会ったら自然に見えるだろうかとか
何て話しかけたらよいのだろうか とか
オババにしたらどうでも良い話に聞こえるが
当人はしごくまともに悩んでいる話を千夜一夜の物語の様に聞かされていた
当たって砕けろ!とか
保護猫カフェに入りびたれとか
スタッフになれば毎週会えるぞとか
言っては見たものの
恋愛経験の多分?少ない中年になった彼氏には女子に声を掛けという事自体がハードルが、高かい事だったんだ
オババそんな感情もすっかり忘れてとったわよ
茶化して悪かったわね
そんなに気になるんだったら 彼女に直に当たって砕けちるんだ と言ってみたは良いが
中年男子は勇気が出ないでいた
まったく情けないな
よしきた!オババが、恋のキューピッド役になってやろう 任せとき!と
意気込んで保護猫カフェに乗り込んだ
当日はスタッフさんが多くて、お目当てのお嬢さんに近づけないでいたのよ
オババと彼氏は鼻息荒くカフェに行ったは良いが
オババは最も重要な事を忘れとった!
自身がモジモジの人見知りで話しかけられない人間だったって事
いざ チャーミングなお嬢さんの前に出たら、この日のために用意しておいた、とっておきの素敵な言葉が出ないのよ
彼女の前に出ると1人でモジモジくねくねしっぱなしで、気色の悪いババアと化していた
彼氏には当たって砕けろと大口たたいたのに自分がこれでは、本当に申し訳なかったよ
仕方なしに 猫じゃらしを振ってごまかしていたが この子もちっとも相手にしてくれなかった

オババが振っているジャラシを無視して置物の様にお気に入りの窓にすわりこんでしまった

この子は入店間もないんだって

ご飯の最中にケージのぞいたら シャーって言われて猫が相手なのにモジモジしてしまった
あああっ 情けない
どこに置いてきたんだろうか?あの威勢の良いオババを
オババがモジモジ君になってしまって
役に立たないだけじゃなく、彼女に声もかけられずの、居るだけ無駄な恋のキューピッドになってしまったのよ
モジモジする初老のおばさんほど役に立たない物はないわね
ポンコツもポンコツ
お粗末キューピットは遠くからキュートな彼女を見ていただけだった
弟分はそれを見ていたお陰かどうかはわからんが、こりゃダメだオババは役立たずと思ったのか弟分の彼氏は自分で声を掛けて
意中のお嬢さんと2人で楽しそうに話し込んでいた
それはそれで 結果オーライ
やればできるじゃないか(^^)
猫のお見合いババアの時は弁が立つのにさ
人間相手はからきしお役にも立てなかったわ
帰り道になぜかオババがショボボーンとして帰った
元気出しなよ って 訳の分からない慰めされてさ
ウキウキの彼氏にドーナツ買って貰って帰って来た
オババが行った意味があるんだろうか?
良くはわからないが 自分の事じゃ無いけどさ
話が進めば良いなー と思いながら買ってもらったドーナツを食べた
愛しの彼女にお会い出来た日から
次のステップは何て声かけよう?
どんな服来ていこうか?

同じゴミ箱買ってあった 僕とセンスが同じなんだ と喜んでいる
(おめでたい奴だな カフェの誰が買ったのかは わからんじゃないか)オババ心の声・・・
僕にはもう赤いロープが繋がっているよにしか思えない
と毎晩同じ言葉の繰り返しを聞かされている
君はオウムか?
でもお互いハッピーになれたら嬉しいよなぁ
君が振られた時の慰めの言葉は口から連れ連れにに出て来る
君には人見知りしないから
大丈夫だそこだけは安心しなさい(^^)
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