この子の後ろ姿を見て
どう思われますか…？
可愛い首輪を着けてもらって
お外で自由に過ごせて
幸せそうに見えますか？
この子は飼い主から見捨てられた子です
数日間家の周りを彷徨いてた
日に日に痩せていき
どうにかしてあげたいと思った人と
その思いにそっと手を差し伸べてくれた
ボランティアさん達
なんとか【なる】
幸せに【なる】子…とつけられた
新しい名前はなるちゃん…( ꈍᴗꈍ)
元気になって幸せになってほしい
元気になったら新しい家族を…と
強く願ってくれた人達の思いも虚しく
保護され
たった3日後の9月25日
なるちゃんはお星さまになりました…。
きっと可愛い名前があったはず
首輪をつけてもらい
家族として大切にされていたはず
でも
保護する前から
ポスティング聞き込みをされたのに
なるちゃんの飼い主さんは
名乗り出てはくれませんでした
はじめは警戒して近づいて来なかったり
姿を消してみたり
保護まで長期戦になるかも…と
思ってたのも束の間
保護される少し前は
蛇を獲って口にしてたらしく
保護される前日から
脚にスリスリしてきたそうです
目やにも酷く
声も出ない状態
保護してわかった
肋が浮き出るくらい酷い痩せかた
そして
余りにも違和感がある 深い呼吸…
私達はみんな思ってました
ちょっとした猫風邪… マンソンもいるよね
しっかり治療して
しっかり栄養摂って
ゆっくり休んだら きっと元気になるよ
この子は 良い家猫さんになれるね
余りにも痩せて元気がなく
保護する前にはご飯を食べていたのに
全く食べない
荒く深い呼吸
「熱もあるかも…」
捕獲した次の朝一番で病院へ
そして
なるちゃんの幸せを願っていた私達には
思いもよらない診断名
私は聞いたことがありませんでした
「膿胸」
今のなるちゃんには
膿を綺麗に洗浄して行う
ドレナージと言う処置が必要
でも 既になるちゃんの身体は
その処置に耐えられないだろう…と。
胸腔内に溜まった膿を出すので
精いっぱいな状況でした
点滴と抗生剤で一晩を病院で過ごした
次の日
先生からはこの先これ以上良くはならないと
そう言われたボランティアさん
病院でひとりぽっちで逝ってしまうより…
と 家に連れて帰ってくれました
そしてその夜、
「まだ間に合うから
なるちゃんに会いに来られますか？」
遅い時間帯にも関わらず
なるちゃんに会いに行かせてもらいました。
私は保護までのやり取りをラインで
その中の写真や
動画でしか見ることが無かったなるちゃん
「はじめまして なるちゃん」
まるで姫ちゃんを思い出すような姿
小さな身体で苦しみに絶え
必死に生きようとしている
なるちゃんを目の前にして
ひとりで亡くなるより
温かい布団で優しい手に撫でられて
なるちゃんは幸せだった
なるちゃんは幸せ！
って思いたかったけど
やっぱり悔しくて悔しくてたまりません
こんな小さな田舎です
なるちゃんの飼い主さんは
必ず近くにいたはずです
なるちゃんは
大切な家族ではなかったのですか？
どうして
こんな状態になる迄迎えに来てくれなかったんですか？
少なくとも
家の中で過ごせていれば
感染症にもかかることもなく
こんなに苦しまずに済んだはずです
まだまだ猫生を全う出来たこの子は
こんな短い命では終わらなかったはずです
お願いします
家族としてこの子達を迎えたなら
最後まで一緒にいてくれませんか？
この子達には
どんな飼い主さんでも
あなたしかいないんです…。
命を預かったのなら
最後まで手放さないでください。
会いに行った夜の
日付が変わった１時０５分
なるちゃんお星さまになりました
なるちゃんの回復と
幸せだけを願っていた私達は
急降下で
どん底に突き落とされました…
次の日
なるちゃんは新しいママ達に見送られて
お空にかえっていきました
綺麗なお花に囲まれて
新しい首輪も着けてもらって
「なるちゃん すっごく可愛いよ」
なるちゃん またね。
私はこの後 都合が悪く
お骨を拾うことができませんでした
でも
夕方届いたラインの中には
なるちゃんママから
「なる仏」
綺麗な仏様の写真…
小さな頭に
胸の前で手を合わせてる姿でした
なるちゃん良く頑張りました
ゆっくりやすんでね
なるちゃんの姿はこの先ずっと忘れない
なるちゃんの為にも
みんにゃの為にも…。
ひとりひとりの小さな思いが
いつか優しい未来になりますように…。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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