全曲50分を超える大作です。
単純で同じフレーズを繰り返し、繰り返し、聴かされる単調な作品です。
若いころは退屈で仕方ない作品で、最後まで聴きとおすのが苦痛でした。
似た作品でシューベルトの交響曲第9(8)番の「ザ・グレイト」があります。
この作品も50分を超える大作で、単調なんです。
でも、最近はお気に入りの作品になりました。
今まで苦手だった食べ物が、急に美味しい!と感じるように。
若い時には理解が出来なかった作品が、最近、妙に心に沁み入ります。
刺激がなく、ひたすら繰り返される、淡々と過ぎていく楽想、単調極まりない。
まるで眠っているネコを延延と眺めているようです。
でも最近は眠るネコを眺めるようにこれらの作品を飽きずに聴きとおせるようになりました。
これが枯淡の境地、枯れたということでしょうか。
とうとうと流れる悠久の時間を楽しむ嬉しさ、喜び。
クロノスとマーベルが眠っている姿を延延と眺めていても飽きず、むしろ一服の絵画のように眺めていられる時間を楽しむようです。
年を取るのも。。。悪くありませんね。
これもネコと暮らす効能かな? それとも老いなのかしら?
(⌒∇⌒)























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