『マフィアの日』に『ノネコ』について調べてみた…判断材料

2022年3月30日(水) 341 / 6

３月30日はマフィアの日！
えっ？！“あのマフィア”の記念日？！(・o・)
日本の旅行会社のTweet、初耳の私は伊語で調べてみました。

元になっているものは、1282年3月30日のVespri siciliani…日本語では『シチリアの晩祷』
フランス支配下のシチリア・パレルモ、イースター翌日の月曜日=祝日、
若い女性がフランス兵にレイプされたことがきっかけ、教会の夕ミサに集まっていた人たちを中心に
鐘の音が響き渡るようにシチリア全島に広がり、独立を勝ち取った動きです。
レイプされた娘を見た母親の叫びが、 “Ma - ffia, Ma - ffia!”マッフィア=私の娘、シチリア方言
そしてスローガンMorte Alla Francia Italia Anelaフランスの死、それを熱望する、の頭文字

この説明はあくまでも1282年の史実、mafiaの言葉が出てくるだけ、
“あのマフィア”誕生は19世紀、mafiusuが方言、mafiosiが伊語
↑スローガンを、マフィアに関連付けている日本語記事は多くありますが、英語でも見かけない…
信憑性の低いWikipedia日本語ですら、こじつけであろう、と^^;

判断材料

前日記、ドイツの狩猟法、犬猫狩猟についてドイツ語の資料を探し、意訳で紹介しました。
地域猫反対者には有名、日本語では多く見かけますが、↑のように、私は日本語情報を鵜呑みにしない
現地語資料のリンクも添付、興味があればご覧いただけ、機械訳できる、便利な時代です。
見る見ない、信じる信じないは本人次第、その資料自体をご覧の上判断頂きたい
少ない知識、偏見で論旨を変えたしつこい主張は、言論の自由ですが、論議の対象にはなりません。
リンクを張られても、興味は持てません。

ノネコ

日本では、“ノネコ“も害獣として駆除対象になっています。
そもそもノネコとはなんぞや、ノラネコとはどう違うのか…

希少種とノネコ・ノラネコ
https://www.env.go.jp/nature/kisho/noneko.html
環境省ページ、離島でのノネコによる危惧が紹介されていますが、境界線が曖昧

319ページある「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」から、ノネコ、ノイヌの概要
https://www.npa.go.jp/laws/notification/seian/hoan/hoan20210401-04.pdf

また、狩猟鳥獣である「ノネコ」「ノイヌ」については、生物学的な分類ではペットとして飼われているネコ、イヌと変わらないが、飼主の元を離れて常時山野等にいて、専ら野生生物を捕食し生息している個体を「ノイヌ」「ノネコ」としている。なお、飼い主の元を離れてはいても、市街地または村落を徘徊しているようないわゆる「ノラネコ」「ノライヌ」は「ノネコ」「ノイヌ」には該当せず法の対象にはならない。

うーん、ここではもはっきりしません。(+o+)

第43回国会　衆議院　農林水産委員会　第17号　昭和38年3月12日
https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=104305007X01719630312
昭和38年（！）の、狩猟法の一部を改正する法律案（内閣提出第七四号）議事録

政治家の質問に答弁するのは農林技官（林野庁指導部長）　　　
021からがノイヌ、ノネコについてですが、ダラダラ長い答弁ですので、私が『ノネコ』として要約
ノイヌも同じ扱いですが、私の誤理解があると思われるのなら、ご指摘ください。

022（農林技官）
家畜が野生化、山野に自生しているものを、ノラネコと区別するためにノネコとする。
生息地のみであり、動物学上の区分はない。
アメリカで狩猟鳥獣に入っている『ファーラルキャット』を和訳、倣って日本も挿入。

063（政治家）
ノラネコとノネコ、間違って捕獲したら狩猟法違反に問われ、罰金をとられる、明確にするべき
ノネコとは生息地によるものであり、種では無いはず、人里で見てもノネコと主張する農林技官、
しかし他の狩猟動物とは異なり、外見で区別がつかない、胃の内容物でしか判斷できない違い、
明確にできないのがノネコである。

この昭和38年時点で削除を求めていますが、そのまんま現在に至る…
リスト挿入は、連合国（アメリカ）支配下の昭和22年（！）です。
今現在離島以外、開発の進んだ日本に、“ノネコ”が存在するのか？！
奄美の“ノネコ退治”でも、飼い猫・耳カットネコが捕獲されています。

feral cat

ノネコの元になった米語feral cat、ノラネコと訳せますがstray catも存在します。
英語でも殆ど区別がついていませんが、人馴れ程度、feralのほうがワイルドのようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/Feral_cat
各国（アメリカも）のノラネコをferalとして紹介、ローマのノラネコサンクチュアリーの猫もferal、
TNRされたferal catの画像もあります。

うーん（´-`）.｡oO
ご本家アメリカでもはっきり区別のないもの、法律も曖昧です。
feral catのトラブルは、ほとんどが餌やりの責任問題であり、裁判所の判断が難しい（アメリカ）
餌やりがいる、ということは、狩猟対象となる日本のノネコとは異なることになりますか？！
アメリカも未熟な社会にも関わらず、法律が明確ではないのでケースバイケースであたふた
https://www.animallaw.info/article/detailed-discussion-feral-cat-legal-issues
ミシガン大学の、『野良猫の法的問題の詳細な議論』

ご本家はアップデートされたようで、feralとstrayの区別は殆ど無し
一方日本は75年前のアメリカの影響で和訳、狩猟対象入り、58年前に削除が試みられたものの
そのまんま2022年の今日に…実際奄美では、ノラネコ・ノネコの区別がつかないことが多いです。
日本は意固地なまでに旧態依然、アップデートが出来ないorしたくない国？！

曖昧なまま駆除をするならば、はっきり対象が決まっているドイツのほうが、潔く好感が持てます。
法律自体は好きではありませんが…
物言えぬ弱い立場の動物に関しては、細かい（人間に対する）法律は必要です。