また逢う日まで

2023年10月13日(金) 464 / 4

日曜日、高校３年のときのクラス会でした。
…卒業以来30年ぶりです。

地元に住んでいるコたちは
成人式のあとの『つどい』でも会っていたり、
その後も会ったりしていたみたいだけど。

私は卒業式の数日後に実家が引っ越しして。

仲良しだった友だちは最初の結婚のとき、まだ大学生だったりだったけど結婚式にも来てくれたし
母の葬儀にも来てくれたけど。

その後、転々としてしまったから
半ば音信不通、消息不明の状態でした。

出身校は、割と学区でも上位の高校だったから
みんなそれぞれ、ストレートで国公立や六大学、
浪人して大学、そこそこの短大、専門学校は少数。そのまま就職するコはいなくて。
20年くらい前に全体で開催された同窓会では、何というか名刺交換会みたいな
自分の会社とか社会的地位をマウントしあうような雰囲気があり、
なんとも嫌な気分を味わって…
(うちのクラスは参加率が低かった)

だから。
今回も連絡もらったとき、参加するかどうかいったん保留にしたの。

帰宅して。
子どもたちに相談したら
今、『WATER BOYS』にはまってる次男が
「ママの青春時代でしょ？」と。
…うん、このコたちとちょうど同じ年齢の高校３年生のときのクラスの時。
「行ってきなよ！せっかくなんだから」と
背中を押してくれた。

当日になって。
なんだかやっぱりあんまり気持ちが乗らなくて。
…行きたいんだけど。
なんていうのかな。
行きよりも、帰りのことが不安になってたの。
嫌な気持ちで電車に乗って帰ってくるの、嫌だなぁって。

好きだった友だちなのに。
嫌いになっちゃったら
楽しかった思い出すら失ってしまうような気がして。

だから。
「ママさ、ちょっと早めに行って。鎌倉でのびねこ捕獲してくるわ！」と。
大義名分を作って。
元気(そう)に出掛けることにした。

いつか小田原に自転車で行くときに鎌倉に立ち寄っても良かったのだけど
鎌倉は混んでいるのがわかっていたし。
鎌倉ののびねこは『だいぶーつ』だけだしね、と。

三連休中日の(日)ともあって、電車の中は家族連れが多く。
キラキラの笑顔に溢れている車内…
すっかり忘れてた。
だから週末に電車に乗ったり出掛けたりするの、控えていたんだった。
どうにか、スマホに目を落とし
見ない聞かない気付かないふりをしてやり過ごす。
…あぁ帰ったらねこたちと子どもたちをギュウしよう！

目的地を過ぎ、元自分の最寄り駅周辺の駅名を聞くと
思い出と共に何とも言えない懐かしさがこみ上げてくる。

…うん。私、今ね、のびねこ探しに向かってるの！

鎌倉に到着。
鎌倉は遠足や、
年越しカウントダウンとか
花火大会とか。
よく行ったなぁ。

ずん。
目的の『だいぶーつ』と『はろうぃーん』『ぼーん』をGET!

『だいぶーつ』が手にしているものを説明するために豊島屋で鳩サブレーを買い、
本店限定の『鳩三郎』グッズを見つけてキュンキュンする。
…そう言えば。母の法事のときのお返し、鳩サブレーにしたんだよね。

大混雑の小町通を足早に過ぎて。
鎌倉を出て目的地へと向かう。

(お気づきだろうか。猫柄の服)
…お土産も買ったし。もう帰ろっかな。

車内で高１のときに同級生だった男子、そっくりのコが斜め向かいにいた。
学年順位を競った、アイツ。
きっと本人だろう。絶対そうだ。
立派な大人になったなぁ。
でも声かけられないまま、そのコは電車を降りて行ってしまった。
(←その後本人確認とれた)
…地元を離れて30年。アウェイの感情で自信がなかった。

目的の駅に着いた頃。
いつもどおり、お約束の雨がポツリポツリと降り始めた。
『やっぱ雨だね』とLINE。
私が雨女過ぎて、修学旅行の函館山のロープウェイに乗れなかった仲間たちだから。

横浜スタジアムかぁ。懐かしいなぁ。
球技大会、文化体育館でやったよなぁ～。
足ケガして、肩かりながら帰ったっけ。

Googleさんの案内通りに歩いて、
同級生が経営している店へと向かう。
…そうそう、アイツんち。溜まり場だったけど。
今も溜まり場、なんだ(笑)

と、通りすぎようとしたら
オープンカフェになっているところから
「おおぅ！おむすび(名字呼び)っ」と声をかけられた。
「おまえ、変わらねぇなぁ～。すーぐわかったわ」

私、
帰っちゃおっかなとか。
通りすぎちゃおっかなとか。
思ったりもしていたのに。

みんなの笑顔は、30年前のあの頃のままで。
店内は教室の中の光景そのままだった。

若干髪が薄くなったり、
だいぶ体格が良くなりすぎちゃってる男子。
当時お世話になったお母さんにそっくりになった女子。
「アタシ、たぶん今でも制服着られるよ。
次回着てこようか？」
「やめとけ。おまえは昔っから制服似合わなかったし」
キャラも、扱いも、当時のまま。

ただ会話の内容が
昔は偏差値だったり、受験の志望校の話だったのが
糖尿病の数値だったり、飲んでる薬の話だったり。
「そのうち相続、介護、老人ホームとか霊園とか、仏壇の話題になるんだろうなぁ」
そんな頃まで、みんなみんな元気でいられますように！

卒アルや集合写真を持ってきたコもいて。
その頃の話をしたり。
遠方にいて来られなかったコとテレビ電話で話したり、
電話で声かけられなかったコとも電話で話したり。
国内外で頑張ってるコたちの話や、
来られなかったコの話、
子どもの話、
家族の話…
「みんな、頑張ってきたんだね」と言うと
「おまえだって頑張ってきただろ？」
自分が勝手に劣等感もってただけ。
実際生活レベルはみんなと比べたらものすごい低いけど。

私、今、幸せだよ。

って。
思えた。

今、伊豆に住んでる友だちと
終電になっちゃうからって先に店を後にしたのだけど。
このコ、軽音部のギターだったんだけど
今自転車乗りになってるみたいで。
「今度自転車乗りに行くわ！」と。
「ウチ、娘が中３でもう付き合ってくれないから。おまえんちの息子だったら一緒に走ってくれるかなぁ」とか。

他の友だちとも「スノボ行こうぜ」とか。

元々私は男子扱いの性別は女子だったから。
ウチの子どもたち見たら「おまえソックリ」って笑うだろうな。

なんて考えながら
キャンプ以外で久々に美味しいお酒を飲みまくって
本来のルートではないルートで帰ることになり(乗り換えし損ねた)
罪の意識で子どもたちに明日のご飯の買い物をして帰宅したら
もう11時過ぎてるのに
「ママ、お帰り！心配して寝られなかったよ」
「ママの顔見たら、おなかすいた！」と二人。
もちろん３にゃんもニャウニャウ足元でうろうろ。