さわやかな秋晴れの中、雛人形と姉の結納の品々(飾り紐や三宝〈木製の白木台・献上台〉)をお寺でお焚きあげしました。
お寺の猫さん

この子も一緒にお見送りしてくれて…😌
63年も経つ雛人形は、全く虫食いもなく、汚れ染みもほとんどなく綺麗な状態で、本当に驚きでした。

人形の一つひとつが、新しい紙に丁寧に包み直された形跡がありました…
今は亡き両親の姿が目に浮かびました。
大人になってからは何十年と飾ることもなく、しまわれていた人形

虫のフンや染み、虫食いなどは覚悟していたものの、気品を損なうことのなく厳かな人形の姿に、両親の深い深い愛情を知りました。
子供の頃に見た雛人形は、もっと大きく見えてたっけ…
私たち姉妹の健やかな成長と幸せな家庭を築けるようにと、両親の祈りが込められ飾られてきた人形
いつしか飾られることもなくなって…
それでも尚、大切に手入れをして保管してくれていた両親に感謝でいっぱいでした。
大切に育てて貰ったと…
しみじみと心に沁みました。
お焚きあげ前日の夜、姉と二人で写真に残そうと、長い時間撮り続けました。
もう一つ…
姉が結婚した後も大切に保管されていた結納の品。

見事な結納飾り紐や白木台等々、粗末にならないように高砂人形と打ち出の小槌以外は一緒にお焚きあげをお願いしました。
お焚きあげの儀式が始まり、雛人形と結納品を前に、急に寂しさが込み上げて…
雛人形へは
“本当に今まで見守ってくれて、ありがとうございました。お疲れ様でした…”と
結納品には
これからも末永く姉の家庭円満をお守りくださいと
それぞれの想いを胸に、お経の中、手を合わせました。
じーんと胸が熱くなり…
最後を姉妹で礼を尽くし、お別れするのことができて良かったです。

空を見上げると父や母の姿が雲に重なって、一緒に最後を見届けてくれたような気持ちになりました。
目には見えない親の愛は
想像を遥かに超えて
果てしなく深いものでした
いつも見守ってくれている
父と母へ
心からありがとう
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