祖父達の言葉を思い出す（猫なし）

2023年10月31日(火) 218 / 6

戦争時代の話になります。
一部生々しい話もありますので、ご不快な方は閉じてください🙇

今から35年ほど前。
当時の小学校の先生から、特別な宿題が出ました。

それは「身近な人から戦争の体験を聞いて、それをまとめてくる事」という宿題でした。
その宿題の趣旨として当時の先生から、
「あなた達は、身近な人から戦時中の生の声を聞いて記憶し、次の世代に伝えることが出来る、最後の世代になります。だから、しっかりと話を聞いて来て、戦争について自分で考えて下さい」と説明を受けました。

戦後30年に生まれた私たち。
私の親は、戦後生まれ。
そんな背景もあるのかもしれません。

私は父方、母方の祖父と、当時通っていた武道道場の師範に話を聞いてみました。

父方の祖父は、
「ワシは戦前に働いていた工場で機械に挟んで、指を2本失った。それで銃が握られないから。という理由で徴兵検査で出征不可とされて、戦争には行かなかった。
そのせいで、周りからは非国民と言われて、貶されてな。ずいぶん肩身の狭い思いをしていたんだ。けどなぁ。今は戦争に行かなくて済んで、良かった。と思っているんだよ」と、私を撫でながらいいました。

母方の祖父は、伯父がお腹にいる時に出征して、斥候の任についていたそう。
「斥候はな、敵地に行って情報を盗んでこなくちゃならん。敵に見つかったら殺されるんだ。だから、敵に見つかったら、一番に走って逃げないかん。
後ろの仲間が倒れても、振り向いてはいかん。振り向いたら、次のターゲットにされる。じいちゃんはな、ばあちゃんを思いながら、必死に走ったんだ。後ろで銃声が響いていても、前しか見ずに走った。生きて帰りたかったからな。」と。

祖父は当時では珍しい、恋愛授かり婚で、祖母の妊娠が分かり式を挙げてすぐに祖父が出征してしまった事もあって、残された祖母と出征中に産まれた伯父の事が心配でたまらなかったそうです。

師範は元特攻隊員。
「途中で飛行機が落ちて、生死を彷徨い意識を失い、気づいたら大きな穴に入れられていた。
このままだと焼かれると思って、なんとか手を上げて助けを求めて、運良く気づいてもらえて引っ張りあげてもらい、一命を取り留めた。」との事。

そして3人とも、「戦争は二度とやってはいかん。」と私の目を見て言いました。

今、息子達は上から19歳、18歳、15歳。
戦時中の祖父達と、近い年代になりました。
ガザやウクライナの凄惨な状況をニュースで見るたびに、祖父達の言葉を思い出します。

こんな話を、ネコジで書いてしまって、申し訳ありません。
ニュースを見ていて、私がまだしっかり記憶をしているうちに、今は亡き祖父達が平和を願って話してくれた言葉を、書いておきたいと思ってしまいました🙇🙇

問題がある内容でしたら、即消去します🙇
ご不快に思われた方がいらっしゃったら、申し訳ありません🙇

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