ハチ君、ただいま~。

「お、帰ってきたか。」
「早よぉ、出ちてー!」
はいはい。

バッグを開けると、素早く飛び出して逃げるように奥の部屋へと走る七七保。
「ニャンや、お出迎えしてやってんニョに。僕に挨拶も無しかいニャ…。」

「で、ワクチン打ってもろたんか。病院、どやった?」
「怖かったち…痛かったち…。」
七七保は家ではうるさいほど喋るくせに、お外ではずっと静かです。
病院の待合でも診察室でも、じっと静かに、動きません。

「ちゅかれた…。」
「ほんなら、また僕が歌でも歌うて...。」

「要らんち!」
また速攻で断られてしまったハチ君でした。



















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