セカンドオピニオンと余命宣告

2025年7月22日(火) 287 / 3

本日は通っている病院にて、あれから食欲が出た事を伝えると驚かれました。

そして金曜日に2.75だった体重が、2.95へ。

今日なんか、今まで食べなかったメーカー二つを食べてくれたんです。

しかも、一つはシニアの総合栄養食！

病院に行くまでに、総合栄養食を１００グラムとおやつベースト腎臓ケア４０グラムも食べたんです。

「とりあえず飲むのなら薬の再開と継続、無理ならやめていいです。食べたいものを食べさせて、あとは点滴をした方が楽なうちは、今なら４～７日に１回程度の頻度で、もうコウメちゃんの体調次第でいいです」

看護師さんに、凄く可愛がられて、入院中はこの看護師さんにしがみついて甘えていたそうで

「良かったねぇ、偉いねコウメちゃん」

色々と相談に乗ってくれました。

前向きな気持ちになりつつ、よし頑張って現状維持でシニア食および総合栄養食でいこう。

とりあえず、以前コウメが通っていた「褒められの館」に、セカンドオピニオンに行きました。

そして、現実を突きつけられました。

今までの血液検査結果を見て一言。

「この子が腎臓で死ぬという運命は確定しています。年単位でなく、もって数か月です」

まだ食べるのに？　太ったのに？　遊ぶのに？

「これだけ治療をして、この数値の変動で……残念ですが、末期です。もう維持するとかいう段階は飛び越えて壊れているんです」

目の前が真っ黒になりました。

わかっていたのに、目を背けていた現実です。

「では、腎臓にいい食べ物とかシニア食とかは……」

私の必死の訴えに、先生は首を横に振りました。

「もう無意味です。どうか好きな事をしてあげて、好きなものを食べさせてあげて下さい」

「なら、点滴はどうなんですか？」

「ほんの数日程度の誤差での延命になるでしょうが、苦しみを長引かせるのはこの子の為になるのかという判断と、もう点滴しかないという事を理解して下さい」

「点滴したら、この子は楽になりますか？」

「いいえ、あまり意味はないです。予後にも苦しみの緩和にも点滴は最終的には意味がありません」

若いのに残念です。白血病の発症ではなく、この子は慢性腎不全が死因になります。

「薬も気休めですか？」

「今は、この子にもうストレスを与えずに看取るだけです。ですから嫌がるなら飲ませない方がいいと思います」

「自宅での輸液も意味がないですか？」

「自宅であろうと、針を刺されるストレスはあります。この子に関しては、その時間すらないと思います」

「こんなに元気なのに、突然ガクンとくるという事ですか？」

「残念ですが、その可能性が高いので覚悟を決めて、あとは美味しいや、撫でられて気持ちいいを増やしてあげて下さい」

今日はさ、仕事の終わりにまた餌を買いに行ったんだよ。
これで何日連続だよとかおもいつつ、食べるの増えて良かったとか呑気に思ってた。

そして二つの病院の帰りに、私はまた捨てるためにパウチを買った。
きっと食べない、でももしかしたら、美味しいって食べてくれる？

帰宅したら、お腹減ったと久しぶりに騒ぐコウメ。
ずっと食べなかったマルカンの総合栄養食を５５グラムも食べてくれた。

そのあとは、みんなでじゃらしで遊んだ。
ペット用の体重計も頼んでるんだよ？
水入れるヘルスウォーターも追加したんだ。

山盛りにあるコウメのごはん。
きっと、これを食べきる前に終わってしまう。

もともと、いつか発症して短命だったら家の中で死なせてあげようと引き受けた子だった。
もう、うちの子なんだよ、割り切れないよ。
どれだけ覚悟したつもりでも、やっぱり辛い。
でも、目の前のコウメは動いてる。
他の子たちも普通にコウメと接している。
なら、まだ大丈夫。

今は家族の時間を大事にしよう。

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