1月6日まで続くクリスマスシーズン
お祝いの挨拶AUGURIは、「あけましておめでとう」と同じく、しばらく交わされます。
『サンタはキリストの何なんだ?!』
バズったTweetが流れてきて、思わず笑いました。
確かに、キリスト教の基本となる聖書には登場しない、聖ニクラウス由来のサンタクロース
長い歴史の中、各地のいろいろな伝承が絡みあったのでしょうね…
そもそもローマ教会自体、聖書から離れて自分たちの考えでやりたい放題
プロテスタント(新教)が誕生する結果を迎えています。
シンボルとも言えるクリスマスツリー、
…私の子供の頃にも飾り、クリスマス・ケーキにも、刺さっていた記憶^^;
でも針葉樹はイエス生誕の中東には存在しない、雪もめったに降らない
ヴァチカンのツリーの歴史もここ50年に満たず、新参者です。
イタリアでは、『降誕』シーンを“描いた”プレゼーペが13世紀から続く伝統
聖フランチェスコの発案、教会では、ツリーはなくても必ず飾られます。

わが町で中心となる教会の、運河沿いの十字架の横に飾られた典型的プレゼーペ、
撮影する私の背中に教会はあり、やはりツリーはありません。
生誕場所や時は、何でも構わないフリーダムが魅力なので
サン・ピエトロ広場に寄贈されるものは地方色豊か、毎年注目されます。
先日出かけたのはサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ教会
ローマの4つの重要な教会の一つ、4世紀からの歴史を持ち、ヴァチカンの管轄
過去2回ぐらいは見た記憶ですが、今回地下鉄の新線が開通して、身近になりました。
豪華な礼拝堂に飾られた、18世紀のナポリの職人が作ったプレゼーペ

建物は新しいのですが、歴史は古く、一時期教皇庁がここにあったことも…
今年は25年毎にやってくる『聖年』、いつもは閉まっている『聖なる扉』が開いています。

くぐればご利益があるらしい、扉の彫刻は信者に撫でられて、ピッカピカ
ローマには4つある聖なる扉、私は3つくぐりました(^^)
前教皇が開けた扉、来月、現パパ様が閉めます。
他にも見るべきもの…
フォロ・ロマーノにある元老院議事堂の青銅の扉、オリジナル、2000年ものです。

教会にある皇帝像(・o・)…教会は古代ローマの業績を否定したはず
邪教だったキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝像
大した業績はないのですが、キリスト教公認の『偉業』を果たし、聖人化
洗礼を受けた(といわれる)洗礼堂もあります。
あくまでも伝説、事実はコンスタンティノープルで受けたらしい
そしてscala santa聖なる階段
…逮捕されたイエスが、ピラト提督に会うために登った(と言われる)28段の階段
コンスタンティヌスの母エレナが、エルサレムから持ち帰ったもの(とされる)
信者さんは靴を脱いで、一段一段膝で登り、画像は↓で見られます。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Rom,_die_Heilige_Treppe.JPG
信仰の場、撮影は禁止なので、入り口の張り紙を撮影

私の訪問時、数人が登っていました。
横に靴のまま上がれる階段があるので、それを利用して上階の歴史的礼拝堂を見学^^;
信仰…どこまで信じているのかな…
教会で見かける“信心深い人”は、結構エゴが強いです。
だって自分自身が救われたいから、周りのことは目に入らない…
仏様を拝む家庭に育ちましたが、拝んだふりだけ、宗派もよくわかっていません^^;
教会だけでなく、お寺訪問も芸術鑑賞が目的、宗教的関心はゼロです。
つい最近、健康上の理由で宗教にすがった母親を持つケース、続けて2件見ました。
唖然とすることばかりのイキリ政権、イシンの推すOTC類似薬の患者負担案⇛合意
ロキソニンやアトピーに処方される薬も含まれます。
不安に溢れる多くの意見を見ましたが、胸を突いたのが、アトピーで苦しんだ男性の投稿
全身から体液が出続け、白いものは着られない、級友には避けられた
父親は仕事オンリーで母親に丸投げ、その母親は宗教に逃げ込み放置
抗生物質を塗ったところ、驚くほどかゆみから開放され、人生が変わった、と。
私は彼ほどひどくはなく、いじめの経験もありませんが、若干被ります。
生後すぐから湿疹に覆われ、かゆみとの戦い、かきむしらないように手袋をし
包帯で全身ぐるぐる巻きだったそうです⇛幼少期の写真が無い
成長とともに軽減、中学生くらいまで肩に残り、肘や膝の裏側に汗疹ができやすい、
これは今もで、ベビーパウダー常備です(笑)
跡形もない現在に、母の最期に集まった叔母たちが口を揃えて感嘆するするほど
相当ひどかったんでしょうね…
薬を使いたかった母、「体質だから」と祖母が許してくれず、民間療法のみ
投げやりになりそうなこともあったそうですが、
逃げることなく、常に寄り添ってくれた強い母に感謝です。
最近の日本を見ていると、名言だと思える一文
「巨悪あり。法これを裁けず。」by山上哲也
彼の裁判にも注目していました。
続く不幸に宗教にすがった裕福な母親、それをカモとして搾り取った統一教会
“信仰心”が与えた被害は小さくありません。
宗教って、より良く生きるための一助だと思っています。
「ご先祖さまのために…」が出てくると、日本人は弱いですね?!
統一教会の教義にも出てきます。
「こんなのキリスト教じゃない」と思っていましたが、
宗教改革の原因ともなった、なんでも許してもらえる免罪符の販売⇛集金システム
ご先祖様の贖罪効果もあること、最近知りました。
世界遺産である、パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂、
悪徳金貸しスクロヴェーニが来世を憂え、立派な礼拝堂を寄進したものです(苦笑)
統一教会、キリスト教の流れは汲んでいますが、大きな違いが一つ
創始者・文鮮明はメシア(救世主)=イエス、ヴァチカンには邪教扱いされます。
キリスト教は誰にでも腕を広げているもの、教会は有料化が進みますが
原則無料で入れるもの、最後の砦、ローマはまだ無料です。
寄進は、「ある人はたっぷり、ない人はそれなりに」
古い教会にある、ラファエロ等著名芸術家設計の〇〇家の礼拝堂は
教皇も排出するような名門貴族のもの、豪華な礼拝堂は、もちろん自腹です。
こうして歴史を考えると、カトリックにお金は密着していますね…
昔々、日本語のうまくないカナダ人カトリックシスターにご一緒した時
若いタイ女性の宗教に興味を持った彼女が、「あなたの宗教は何?」と英語で質問
聞くまでも無いことだと思ったのですが、本人の口から聞きたいシスター
religion宗教を理解しないタイ女性、会話が成立しない(>_<)
「あなたが信じるもの(believe)は、イエスか仏陀か」と短絡的に私
当然のことながら、仏陀の返事が返ってきましたが、シスター激おこ^^;
「宗教はbelieveではないの!!!」
今の私ならば、彼女の怒りも理解できる
同じ質問をされたら、私は返答できません。
24,25日は雨、おまけに停電まであったクリスマス
宗教について思いを馳せることになりました。



















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