鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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49日目「再登場率が高い叔母ちゃんとアロマティカス。」
2026年1月31日(土) 147 / 0

「今からチビちゃんを触りに行っても良い?」

お茶の時間を見計らったかのようなタイミングで叔母から電話が掛かってきた。
前日に連絡をしなくなってしまったが、そろそろ来そうな予感がしていたのでチョコパイを準備しておいて正解だった。

「触る?」

「ううん、抱っこする。」

相変わらずお気に入りの3号を手放さない叔母。
しかし、今日は私と母もその事には触れなかった。

「2匹とも、大丈夫?」

あの怖いもの知らずの1号がビクビクとした様子で叔母から隠れている。
ついでに、2号もスチールラックの下に潜り込んで息を潜めていた。

「アンタ達が黒猫ばっかり可愛がっているから、私が代わりに遊んであげているんじゃない。」

歴代の飼い猫の毛色で一番多かったのが黒だったので、2号に親近感を覚えている事は否定しない。
唯一の♀であり、まだ術後一週間しか経っていないので気も使っている。

しかし、1号と3号を蔑ろにしている訳ではない。
そもそも、3号ばかり可愛がって1号に見向きもしない叔母にだけは言われたくない。

「ちょっと、ココのネコカフェの猫は愛想が悪いわねー。」

抵抗するように身を捩る3号を捕まえながら、叔母が文句を言う。

「私はココをネコカフェだと思っているのよ?お茶とお菓子もあるし?」

「だったらオヤツを寄越せー!抱っこさせてやったんだから、新しいカリカリを開けろー!」

声色を変えて、3号の心の声を代弁する。
私はネコカフェに行った事がないが、叔母から自慢された事があるので知識はあるのだ。

「この家、ガチャガチャがないもの。」

そう言って肩をすくめる叔母。
その間も、3号は暴れていた。

「アンタの所の猫と息子は仲良くなったの?」

「家庭内別居のままよ。」

叔母が溺愛するキジトラの♀は、タイから帰国した従弟と仲が悪い。
一年に一度しか会わない私にはゴロゴロと甘えてくるが、同居中の従弟には威嚇を繰り返しているそうだ。

「あっ、それよりコレを見てよ!」

ドヤ顔で黄緑色のプランターを叔母の前に置く。
そこには、三週間前よりほんの少しだけ伸びた(ように見える)アロマティカス。

「どうしたの、コレ?」

「無料で買ったの!」

驚いた様子の叔母に、フリマアプリの話を語る。
普段は物を増やす事に難色を示す叔母が、珍しく羨ましそうな表情で青々とした葉っぱを見ていた。

「最近、ウチのは元気がないのよね。」

初日に散ってしまった我が家の初代アロマティカスと違い、順調に増殖していると噂の叔母のアロマティカス。
同じ店で購入した物でココまで差が出た事にショックを受けていた私と母に、こまめに送られていた叔母の栽培日記が途切れていた事にたった今気付いた。

「ちゃんと家に入れたんだよね?」

「ううん、重いから出しっ放し。」

「だからだよ!霜が駄目って言ったでしょ!」

「家寒いから、外とあんまり変わらないよ?」

「風と雪が防げるだけ、中のが良いじゃん!」

アレだけ大切にされていたアロマティカスは、寒空の下で震えていたようだ。
土間に移すだけでも元気になりそうだったし、何より初代の兄弟(姉妹)にあたるアロマティカスが不憫だったので従弟に運んでもらう事を勧めておいた。
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