鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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64日目「寒い日には、お湯を一杯。」
2026年2月15日(日) 192 / 0

1号と2号と3号と4号は全員、まだ若い猫達だ。
最年少の3号はキトン期だし、最年長の1号ですらジュニア期だと思われる。

遊び盛りの4匹は、4号の持参品を咥えて走り回っている。
たまに愛猫達のお下がりや母が作ったチラシのオモチャにもじゃれているので、退屈とは程遠い状況のようだ。

…しかし、事件は起こった。

「僕は濡れていないので無実です。」

「私は棚の上に居たので無実です。」

「僕はまだ力が弱いので無実です!」

「…記憶にございません。」

1号と3号と追いかけっこをしていた4号が水入れに体当たりをしたようで、床が水浸しになった。
傍にいた2匹は慣れた様子でサークルの中に避難し、波打つように広がる水の動きを眺めている。

右肩から脇腹まで濡らした4号は、逃げ遅れてしまったとばかりに前足を振って水滴を払おうとしていた。

「ちゃんと前を見ないから大惨事になるんだよ。」

ペットシーツを広げてばら撒き、4号をタオルで包む。
ゴシゴシと乱暴に水気を拭き取っていると、3号がピョンピョンと背中に飛び付いてきた。

「…冷たい。」

ブヨブヨに膨らんだペットシーツを畳んでからゴミ袋に入れ、ついでとばかりにトイレの掃除も行う。
快食快便の猫が4匹もいるので、トイレの数を増やしても汚れるのが早いのだ。

「さて、準備をしますか。」

ゴミを片付けた後、手を洗ってから水入れを回収する。
掃除の後は気を付けていても埃が舞うので、水を入れ替えなければならないのだ。

「お待たせー。」

洗った水入れを「にゃねっとClub」で交換したトレイに乗せると、猫達が駆けてくる。
嬉しそうに尻尾をピンと立てながら湯気が立ち上る水入れに顔を近付けて、ピチャピチャとお湯を舐めている。

「もう零すなよ?」

各自のサークルにもお湯の入った水入れをセットすると、集まっていた猫達が各々が気に入った水入れに向かう。
順番に4匹の場所を確認すると、一番大きなサークルに入った3号がお座りをした状態でお湯を飲んでいた。

「…ん?」

思わず二度見をする。
昨日まで背伸びをしながら水を飲んでいた3号が、腰を下ろしていたのだ。

「大きくなったねー。」

美味しそうにお湯を舐める3号の顔は、まだ小さい。
しかし、順調に成長している事を感じた午後の出来事だった。
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