鞠緒さん

鞠緒

兵庫県 30代 女性 ブロック ミュート

猫飼い歴=年齢。 一度はその栄光の歴史が途絶えてしまうも、僅か4日で復興。 現在は1号(♂)と2号(♀)と3号(♂)と4号(♂)の4匹が在籍中。

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150日目「話は聞かないが、気が利く猫。」
2026年5月12日(火) 68 / 0

人間の食事の時間。
猫達には申し訳ないが、サークルの中で待機をしてもらう事にしている。

歴代の愛猫達は“テーブルの上に乗っていいのは、お皿などが置かれていない時だけ”と知っていたので自由に歩き回っていたが、復興組は違う。
皿があればひっくり返し、マグカップがあれば蹴り飛ばしていくのである。

「はいはい、ハウスの時間だよー。」

パンパンと手を叩くと、四匹は二つのグループに分かれる。
1号と4号はハウスに向かい、2号と3号はハウスから遠ざかるのだ。

「…ん?」

グシャグシャになった布団の上で、4号が寝転がったまま動かない。
二週間以上のサークル生活が嫌だったようで、2号や3号のように逃げはしないが1号に続きもしない。

「はい、抱っこね。」

ヨイショと持ち上げると、ゴロゴロと喉を鳴らす4号。
嫌がりはしても、そこまで抵抗する気はないようだ。

「…あ、1号。今日はソッチじゃなくて、アッチのハウスに行ってくれる?」

4号亭の二階に座り込んでいる1号に声を掛ける。
左前足を痛めた4号の為にサークルを交換していたのだが、もう大丈夫そうなので元の組み合わせに戻したのだ。

「…分かった。」

4号をサークルの一階に下ろすと、その様子をジッと見ていた1号がサークルから飛び出した。
そのまま棚の上に戻ってしまうのかと思っていたが、1号はスタスタと自らのサークルに入ってピョンピョンと二階に移動した。

「1号、偉い!」

ヨシヨシと頭を撫でると、ピクピクと短い尻尾の付け根を波打たせる1号。
普段は群れのボス猫としてクールな大人の風格を醸し出しているが、目を細めて頭を持ち上げる姿は年相応に若々しい。

「…さて、2号と3号も入ろうか?」

棚の下から尻尾を出す猫達を突っつくと、ワシャワシャと反対方向に這い出していく。
いつも頭隠して尻隠さずの二匹だが、人間がどちらの方角から来ても逃げられるようにという完璧な作戦のつもりだったのだろう。

「はい、捕まえた!」

素早く前に回り込み、イヤイヤと体を捩る2号と3号を抱え上げた。
今は右手と左手に感じる重さはほとんど変わらないが、あと半年もすれば倍になっていそうなのが楽しみでありつつ、少しだけ恐ろしくもある。
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