TARO

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ずばりネコにはナメられっぱなしですが・・・。 お勧めのマンガ。 松本零士 著 「トラジマのミーめ」 ミーくんのお父さんみたいになりたい。

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ネコジルシ

シマの事。⑫
2006年5月28日(日) 475 / 6

最近タロの調子が芳しくないのと仕事がやたらと忙しいのが重なり
ネコジルシとは疎遠になっておりました。申し訳ありませんでした。


本当の事を言うとシマはもうこの世にはいません。


シマとの思い出をネコジルシの日記に綴ろうと思い書き始めたのですが
思い出を書き綴っているうちにシマの最後を書かなくてはならない日が
近づいてきてなかなか書く気が起こらなかったのも事実です。

でも「死」というのは猫であれ人であれ必ずやってくるものです。
うまく言えませんがシマと過した生活を最後まで書き綴ろうと思います。

全てがシマと僕達にとっての思い出だと思うので。

実家の両親にシマの容態を告げて慌てて終電間際の電車に乗って
ウチに着いて玄関を開けるといつものようにシマとタロがお迎えを
してくれました。

ひとつ違うと気がついた所はシマの呼吸です。
「ヒュー、ヒュー」とシマの口元から音が聞こえてきます。
シマの口元を見ると口が半開きになっていてどうやら口で呼吸を
しているようです。
その不自然な行動を疑問に思った僕は彼女に聞こうとする前に病院に
行って先生にお話を聞いた彼女が答えてくれました。
猫という動物は通常「鼻」で呼吸をするそうで(ネコジルシの皆さんなら
分かると思いますが)「口」で呼吸をするのは激しい運動をした以外は
まずないそうです。
つまりシマは肺の機能が衰えてしまった為、必要な酸素を供給する為
に口で呼吸をしているという事です。

何で急にこんな事になったんだろう?この間健康診断をした時は
全く問題はなかったのに・・・?


「白い猫」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


その時僕の頭に何故かその姿が浮かびました。
でもシマの苦しそうな呼吸を見るとその事はすぐ忘れてしまいました。

シマの病状の悪化は急激でした。肺が真っ白という状態を聞かされて
から1週間もたたないうちに「ガハッ!」という声を合図に呼吸困難を
起こすようになりました。激しいひきつけを起こしてすごく苦しそうに
しています。
キュハー、キュハーと横になりながら一生懸命呼吸をしています。
「どうしたものか?」僕と彼女は悩んでインターネットでシマの症状に
ついて色々な検索をしてみました。
でもあまりシマの症状に対する良好な結果はありませんでした。

しかし、ふとしたきっかけで彼女がいいアイテムをゲットしました。
それはマラソン選手とかが走り終わった後に使用する「酸素ボンベ」
でした。分かりやすく言えばキンチョールみたいなスプレーに酸素が
入っているみたいな感じのものです。
それを買ってからはシマが発作を起こすとシマの口元に酸素ボンベを
呼吸に合わせて「シュー、シュー!!」と吹き付けてあげました。
その甲斐あってか発作も短時間で治まるような気がしました。
でも結局は発作を楽にする為のものでしかなかったのですが・・・。

何十本と酸素ボンベを買ってシマの呼吸困難に対応してきたある日
僕と彼女が一緒にウチに帰って来た時玄関を開けたらお迎えに
来てくれたのはタロだけでした。その時はウチの中に入るのがとても
とても怖かったです。

シマはぐったりと部屋の隅で寝ていました。
「もう、立ち上がってお迎えに来れないのかい?無理しなくていいよ。」
そう僕等はシマに言いました。
「何か匂う・・・。」彼女が言うので周りをみるとシマの近くのカーペットに
じんわりと濡れた後がありました。おしっこです。
「もう、ダメなのかなぁ・・・。」僕がそういうと彼女は「そんな事ない!!
先生にレメディを処方して貰おうよ!!タロも元気になったんだし!!
きっとシマも元気になるよ!!」と言いました。
とはいえ今のシマは病院に連れて行く程の体力はないように
思えたので2人で病院に赴きシマのレメディの処方をお願いしました。

先生は実際に診てみないと確実な処方は出来ない(最初に彼女が
シマを連れて行き診て貰った先生はレメディを処方出来ない別の先生
でした。)との事でしたが無理をお願いしてシマに合いそうな処方をして
頂いてシマに与えてみました。

しかし・・・、全く効きませんでした。ホメオパシーというものは紙一重で
医師が直接相手に触れて病状を調べてそれにあった処方をして初めて
それにあった薬を処方出来るんだなぁと痛感しました。
そう思うと同時に僕等のシマに対する手立てがなくなりました・・・。
悲しいというか怒りというか虚無感というか良く分からない気持ちが
その時の僕の心の中にありました。

発作の間隔は日を追う毎に短くなっていき深夜に発作を起こした時は
近所の深夜までやっているドンキホーテ(皆さんはご存知でしょうか)に酸素ボンベを買いに行く毎日でした。
そして仕事が終わりウチに帰り玄関を開けるのが凄く怖くなってました。



そんなある日の事です。2人でおそるおそる玄関を開けると
そこにはシャンとした姿でシマが立っていました。
(タロは寝坊してお迎えが遅れたようです。)

その姿を見て「お~!?シマ!!調子が良くなったのかぁ!!?」
元気になってきたと思った僕達は凄く嬉しかったです。
その時は珍しくカリカリゴハンもせがんできました。
食べたのはほんのちょっとでしたがもしかしたら回復するかもという
期待が生まれました。

そろそろ寝る時間になり襖で仕切られている隣の部屋へ布団を敷きに
いこうとするとシマはまだテレビのある部屋の机の下で寝ています。

寝ているというか動けないような感じにも見えました。
「そうだ!!明日は土曜日で休みだから布団を一組こっちに持ってきて
シマと一緒に寝てあげよう!!」
早速僕は布団を一組ずるずると引きずってきて部屋と部屋の境に
布団を敷きました。そして寝る前にちょっとトイレに行って帰ってくると
彼女がちゃっかりその布団に入ってシマと寝ているではありませんか!

「へへ~!今日は私がシマと寝るんだよ~ん!!」
「ちぇっ!!ずるいなぁ・・・!!!」
ブツブツ言いながら僕は隣の部屋のもう一つの布団に入って横目で
彼女とシマが仲良く寝ている姿を見ながら眠りにつきました。


----------------ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ


「・・・ちゃん!ねぇ!!起きて!!!シマが変だ!!!」

突然彼女の叫び声で目を覚ましガバッと飛び起き彼女とシマの寝てる
方向へ目を向けました。
すると彼女の布団を出て僕の方を向いたシマが立っていました。

そしてトコ、トコ、トコ・・・。棒の足が付いたおもちゃみたいな歩き方で
シマはこっちにゆっくり、ぎくしゃくと数歩歩いてきました。

パタン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

あと少しのところで電池が切れたように横にパッタリ倒れました。
その瞬間これまで経験した事のない発作がシマを襲いました。
全身を痙攣させながら「ヒューーウゥ!ヒューーウゥ!!」と激しい呼吸
をしています。
彼女は混乱して泣き出してひたすら「シマが死んじゃう!死んじゃう!!
死んじゃうよぉ!!」と叫んでおろおろするばかりでした。

その彼女の様子を見ていた僕は逆にまだ冷静でいられたようです。
「酸素だ!!酸素持ってきて!!」僕は彼女に頼みました。
いつもなら1本か2本で治まる発作が今回は一向に治まる様子が
ありません。確かストックは5本、それまでに治まってくれないと・・・・・。

「もうない!次開けて!!」4本目を開けてシマに吹き掛けた頃シマが
足をバタバタし始めました。僕はその姿を見て急に腹が立ってきて
「おいシマ!何やってんだ!元気になるって約束したろうが!!
呼吸しろ!!ガンバレ!!!」とシマに向かって叫びました。
バタバタはさらに激しくシマの目はずーっと遠くを見ているようでした。
「酸素がない!!ちくしょう!!最後の1本出して!!」

「ない・・・。」

「え!?無い分けないだろ!!昨日5本買ったでしょうが!!?」

「でもないんだよぅ・・・。どこにもないんだよぅ!!!」
「くそったれ!!」
「ゴメン!!私もう見てられないよ・・・!」
彼女が隣の部屋に行ったと同時に

「ク・・・クゥーーーン・・・。」と鳴いてビビビ・・・と四肢を一回伸ばした
シマは動かなくなりました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



「死んだ・・・・・?」


目の前に動かなくなったシマの姿を見て頭の中が真っ白になりかけた
僕は自然に手をシマの胸に当ててみました。
今にして思えば心臓の鼓動を確認しようと思ってやった行為でしたが
その手は急に動き出しました。心臓マッサージを試みたのです。
猫のまともな心臓マッサージなんて知らなかったしがむしゃらというか
自然にその行為を始めてました。

ギュッ!ギュッ!!ギュッ!!!

どれ位時間が経ったか分かりません。
シマは動きませんでした。やっぱりダメか・・・・。

シマの顔を見ると目を開けたままだったので閉じてあげようと思い
手をシマの顔に当てた時

「フ・・・ハァ~・・・ハァ~・・・。」と突然シマが息を始めました。

「シ・・・!!シマ!!!?」正直僕はその時びっくりしました。

シマは横になりながらゆっくりゆっくりと歩きはじめました。
その姿は青空の下を気持ちよさそうに歩く感じでゆっくりゆっくりと。

しばらく歩き続けてやがてその歩調は止まりました。





シマは本当に死んでしまいました・・・・・・。

(つづく)
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