病院に予約を入れて心の準備はしてきたつもりでしたが、やっぱり
いざ当日、いや前日になるといいようのない不安が生まれてきました。
「やっぱり今回は避妊手術はしないで背中にカプセルを入れて
貰おうか・・・。でもカプセルはカプセルで無理やりホルモンバランスを
調整してるからどうたらって先生も言ってたし・・・。」
「避妊手術をするという事はもうクリは赤ちゃんを産めない体に
なっちゃうんだな・・・。でもこれ以上家族は増やせないし・・・。」
「でもタロとクリの子供だったらかわいいだろな。あ、そっか、タロは
玉なし君だった・・・。」
等とひとりでブツブツ言っていると彼女が怒り出して
「いい加減に肝をすえたら?サカリがついて苦しそうに鳴いてたクリを
覚えてるでしょ!?」
そうでした。去年の今頃クリはサカリがついてこんな小さな体のどこから
大きな声を出すんだ?と思うほど朝も昼も夜も鳴き続けました。
「こら!クリ!!やめれ~~!!!」と体を押さえつけてもオシリを
プリプリして鳴き続けます。(プリプリは可愛くもあったが・・・。)
確かにクリのあの時の姿は可愛そうでした。
仕方ありません・・・。僕は覚悟を決めました。
当日会社に行く前にクリをタクシーに乗せて動物病院に向いました。
実は先生から当日はクリを洗濯ネットに入れて持ってきて下さいと
言われていました。
クリはシマと同じく診察台ではかなりの暴れん坊なんです。
(シマは最後まで抵抗する勇者でしたがクリは最後には涙目になって
僕と彼女に「キュゥ~・・・。」と助けを求める本当は泣き虫です。
その姿を見て僕も何度泣きそうになったか・・・。)
当日は彼女が会社に行くのが早かった為準備をして病院に行くのは
僕一人でした。
やっぱり出来ませんでした。
仕方なくカバンにネットを詰めて病院で看護婦さんに手伝って貰おうと
思いクリをケージに入れて出発しました。
ここの病院の看護婦さんは皆さんやさしい方ばかりなので・・・。
病院に着いて受付に回るといつもと違う看護婦さんでした。
かなりの威圧感のあるお方でした。
「あ、クリです。その、ネットがまだ・・・。」と話し終わる前にその人は
「あ、んじゃネット入れたら教えて下さい。誓約書に記入して貰います。」
とさっさと向こうにいってしまいました。
仕方がない、一人でやるか・・・。「クリ・・・。出ておいで。」
カゴのドアを開けるとクリも看護婦さんの威圧感にビビッたのか
固まっていました。すんなりとネットに入ってくれました。
「これからね、クリはね、シリツ(手術)をするけどね・・・。」
「あ、入りましたね。んではお預かりします~。」
クリに言い聞かせようと思った途端にクリは奥の部屋へ持っていかれました。クリのその時の心境は「な、なに!?あ~~~れ~~!!!」
だったと思います。きっと。
その後誓約書を書いて先生のお話を聞いて病院を後にしました。
病院から会社へはいつも降りる駅とは反対側の駅でした。
会社へ向う途中、会社の女の子と会いました。
「あれ、いつもこっちからでしたっけ?」と聞く彼女に
実はかくかくじかじかと説明をすると「そうなんですか、大変ですね。
でもきっとうまく行きますよ。」と言ってくれました。
女の子は親身になって聞いてくれるなぁと改めて思いました。
タロが去勢した時はその話を男にしたら「お!玉取ったんですか!?」
ですもん・・・。(^^;
その日の午後病院から電話があり、無事終わったとの事でした。
「よかったよかった~~~~!!!」まずはひと安心です。
後は始めての入院生活が不安ですが、退院して来たらおもいっきり
可愛がってあげようと思います。
今日は疲れました・・・・・・・・。

あたちが一番疲れたニャ!!



















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