タビーの日記

2014年9月5日(金) 330 / 3

　あー、気持ち悪い！！！また、アレをやられた。オレがどんなに「イヤだ！」って言っても、一切お構いなく、手足を押さえつけられ、注射器で無理やり口の中に白い変な液体を放り込まれる。最初の一回目は甘いのだけど、その後、クソまずいやつを何回も何回も・・・なんだってこんな目に会わなきゃならないんだ！

　そもそもは２週間前、かつて千葉公園の覇者として君臨していたオレサマだったが、見知らぬ人間のくれた美味しそうな食べ物を口にしたのが運の尽き・・・そのあと、なんだか気持ち悪くて、頭がグワングワンして気が付いたら人間のたくさんいるところに倒れていたのさ。

　そこからはあまりよく覚えていない。ただ、なんだかたくさんの知らない動物たちの匂いや声がするところに何度も連れて行かれ、体のアチコチに針をブッ刺されて痛い思いをしたのは忘れない。最もそれが無かったらオレサマといえども、確実にこの世からオサラバしてたらしい。

　しかし改めて見てみると、この家は何なんだ。生意気そうな猫が２匹もいてしょっちゅうオレを監視してるみたいだ。オス猫は一度オレに挑みかかってきそうだったので、一瞥で撃退してやった。こちとら野外生活が長かったし、それこそ百戦錬磨だからな。こんな家の中でヌクヌク育ってるひ弱なやつくらい眼力だけで制するのは簡単だ。でも、こいつら、特にメス猫の身のこなしや態度はどうも野外戦闘経験があるような気がする。ま、どちらにせよ、今のオレは弱ってるんだ。なるべく構わないでほしい。仲良くやってくれよ。

　それにしても未だに身体がおかしい。どうにも力が出ないし、腹は減ってるんだがパンパンになるまで詰め込めない。立とうとすると首が勝手にアッチを向いてひっくり返りそうだ。いや、実際何度も転んだ。人間たちの会話を漏れ聞いたところによると、どうもオレは毒を食べたらしい。その毒の影響で今もチョーシが狂っている。そうか、あん時のアレがそうだったんだな。俺としたことが迂闊だった。とにかく今は体を休めておこう。

　この家の主はよくオレに話かけてくる。コイツどうも孤独の匂いが少しする。まあ、お前ら人間もオレ達ネコもその点は似たようなもんさ。オレで良ければ話くらいは聞いてやるぜ。主はオレが弱ってて動けないとき、手やブラシでオレの頭や頬、腰を撫でてくる。コイツ意外に猫のツボを心得てるようだ。オレサマも思わず喉でゴロゴロやってしまう。でもこの家はそれほど居心地は悪くない。先の事は分らないが、体が元に戻るまではここに厄介になってやろう。ああ、喉が渇いた。さて頑張って歩いて水でも飲みにいくか・・・

　・・・とまあ、タビーが日記を書いてくれました。ずいぶん上から目線ですが、まあネコたちは基本こんな感じですよね。この日は猫用トイレで用を足せました。食べる量もすこしづつだけど増えてます。これからも日々の雑感を日記にしてくれるでしょう。
　次は誰に日記をお願いしようかな？ラーラちゃんかな？それともポーくん？