これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

いよいよ病院です。恐る恐るドアを開けるとそこには診察を待っている中型犬が。
驚いたのは僕たちだよ。犬と身近に接することなんてないしね。
チップ君は背中丸めて毛を逆立てうなり声上げて完全に戦闘態勢だよ。
だからぼくもつい戦闘態勢になってしまったよ。
ゲンさんは慌てて僕たちを外に連れ出して待つことにしたんだ。
しばらくして診察が終わって犬さんが出てきたらまた戦闘態勢さ。
ゲンさんねこのとき思ったんだ。チップは野良猫に襲われたときは隅っこに小さくなってたくせに犬には向かっていくんだなって。意外と臆病ではないかも知れないぞって思ったらしいよ。
この時はまだねゲンさんキャリーなんかもってなかったもんだからリードにつないでいただけなんだ。動物病院へ行くときはキャリーかバックに入れていくのが常識だってことは後で知ったのさ。
ゲンさんなりに考えてもいたんだよ。でもね手提げに入れたりしてたら、あの人は動物虐待しているなんて思われないかと心配していたんだって。まして洗濯ネットなんて入れられないよ。
こうしていよいよ診察の順番が来たよ。それはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

チップ君は野良生活が長かった為か前歯がありません。
ちょっと可哀想な歯です。そんなことお構いなしにあくびしてます。
byホワイト



















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