これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

いよいよ、診察だ。
最初に僕が診察台に乗せられたんだ。
お尻に変なもの入れられてさ、寄生虫を調べてもらうんだ。
で顕微鏡で見ていた先生は、
「大丈夫。寄生虫はいない。」と一言。
続いてチップ君の番。
同じようにお尻に棒を入れられて、その時なんとも言えない声を出してたよ。
「ウギュ。」
そして顕微鏡を見た先生が
「うっ。」
そこで言葉に詰まったんだ。ゲンさん身を乗り出していたよ。
そしたら先生が、
「うじゃうじゃいます。」
って言いながら説明を始めたんだね。そんなもん誰だってうじゃうじゃいてほしくないでしょう。
その病院は顕微鏡の画像が飼い主さんにも見えるように画面が設置されていたんだけど。
「これが条虫、これが・・・、これが・・・。」
ゲンさん最後まで聞いてられなかったし覚えられなかったよ。
半分気が遠くなっていたんだ。
「いいですか。帰ったら夜に一回、一週間後にもう一回飲ませてくださいよ。」
といってお薬をもらったよ。これで寄生虫が居なくなるのなら安心だけど思い出しただけでも気持ち悪かったね。
チップ君はおなかの中にそれを溜め込んでいるんだから。
今までさぞ気持ち悪かっただろうね。
でも安心だよ、ちゃんとお薬飲んで駆除しようね。
さあ、こうして初めての診察を終えた僕たちだけどゲンさんには新たな試練が待ち受けていたんだね。それはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

チップ君の前歯の画像をもう一枚。ねっ、無いでしょう。細い前歯が一本あるだけです。
byホワイト



















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