これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

さあ、こうしてお部屋での生活にも慣れてきた僕たちだけど十一月にもなると部屋の中でもさすがに夜は寒くなってきたんだ。
コタツを持ってないゲンさんは僕たちが寒くないように考えてくれたんだ。
量販店へ行って色々探してくれたんだよ。ペットコーナーへ行けば専用のホットカーペットなんかもあったりしたけどやっぱり高くてね。代用になるものを探して回ったんだ。
そんなゲンさんの目にあるものが飛び込んできたんだね。
それは湯タンポさ。
昔はステンレス製だったのに今はプラスチックに変わってるんだね。最近は電気アンカしか使ってなかったものだからゲンさん懐かしかったよ。
でも、大量に山積みされているってことは見直されているのかなって思ったんだ。
おまけに値段も安い。
即購入さ。
そして、その夜から僕たちの部屋には湯タンポが常備されるようになったんだね。
でね、これが好評でゲンさんの子供達も欲しがってさ。ついにはおかみさんまでいるって言うものだからゲンさんちにはあっという間に湯タンポが五個になったよ。
そしてそれ以来、お湯を沸かすのがゲンさんの日課になったことは言わなくても分かるよね。毎日毎日、寒い間は湯たんぽ五個作ってますよ。ご苦労さん。
お部屋の中で快適に暮らせるようになった僕たち。外に居るよりも身近に感じてくれるんだろうね。そんな僕たちについてはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

お部屋でお利口な僕だけど、唯一のいたずらはカーテンレールに登ることなんだ。だからゲンさんも百均で猫よけのトゲトゲ買って来て置いてるんだけどへっちゃらさ。ひょいひょい歩いて行くよ。
byホワイト



















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