これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

ゲンさんのやっているお店はおかみさんのお父さんが開いたお店なんだ。
結婚以来ずっとお店を手伝ってきたゲンさん。さすがにお父さんも高齢になって最近はゲンさんに任せて、悠々自適に暮らしていたんだ。
そんなお父さんが突然倒れたって電話があったんだ。
実家は歩いて2~3分の所、慌てて飛んでいったよ。もうすぐ日付が変わろうとしてた時だったけど。駆けつけたときはうつ伏せに倒れた状態でおかあさんが慌てていたよね。
すぐに救急車で病院に運ばれて。人工呼吸をし、電気ショックで心臓を動かそうとしたんだけどだめだった。
あっという間だったよ。
何の言葉も残さずに、さっさと逝ってしまった。
お父さんは原爆で兄弟を皆無くし、一人で今のお店を立ち上げた人なんだ。
苦しい時もあったと思うけど、それを紛らわすにはタバコくらいしかなかった時代なんだろうね。昔からヘビースモーカーだったよ。それが祟って晩年は肺気腫に侵され、呼吸が苦しそうだったよ。
結局はそれが原因で呼吸困難になりそのままだったんだね。
突然の出来事に一番心残りなのは本人だったと思うよ。
呆然とする家族の中で意外と冷静だったのがゲンさんさ。
これから大変だぞってね。皆で協力してお父さんの残したお店を盛りたてなければならないもんね。
でもねみんなの協力で何とか頑張ってきこれたよ。おかあさんも直ぐに立ち直りお店を手伝っているしね。
一つだけ残念なのは、年賀用に撮影した僕たちの写真さ。ついに日の目を見ることなく没になったんだ。
でもねゲンさん諦めきれなくて、それがこの画像さ。
人生悪いことばかりじゃないよね。悪いこともあれば良い事もあるさ。こんなゲンさんちの一番上のお姉ちゃんが大学を受験しました。それはまた次回。
お楽しみに
※僕たちの近況

どうですか。
この年は戌年でね、いつになったら猫年が来るのだろうって設定だったんだけど。
byホワイト



















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