これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

その頃、ゲンさんちの一番上のお姉ちゃんが高校生活も終わりに近付き大学を受験したんだ。
ゲンさんはインターネットの掲示板で『白猫は幸運をもたらす猫』という書き込みを見たことがあってね僕に期待してたみたいだよ。
なにも僕が合否を決めるわけでもないのにね。藁にもすがる思いだったのかな。
学校の先生にも少し厳しいかなとも言われていたし、受験後にお姉ちゃん問題が難しかったって落ち込んでいたりもしたんだよね。
そして、ついに発表の日が来たんだ。
結果は、
「合格」
おかみさん泣いて喜んでたよ。
ゲンさんも大喜びさ。そして、やっぱり白猫が幸運をもたらしてくれたってね。
みんなで大喜びさ。おじいちゃんも天国から応援してくれたんだってね。
こうなれば僕にもきっと何か良い事あったって思うでしょう。ゲンさんのことだからステキなプレゼントが来るって期待してたんだ。
ところが何のお届け物もなしさ。余程嬉しかったんだろうね、僕の事忘れてたみたいだよ。
まあそれも仕方ないかな。だってお姉ちゃんの方が僕たちよりゲンさんちでの歴史が長いんだもん。次に期待しよう。
おめでとうお姉ちゃん。
悲しい出来事を忘れさせる嬉しい知らせだったんだね。
そんな時僕たちに新たな問題が。それはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

チップ君、舌を出して寝ていたよ。昨日はひどい雨でね。
byホワイト



















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