これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

出会った時はガリガリで子孫繁栄の本能さえ忘れていたであろうチップ君が、栄養もいきわたり体力も回復してくれば性欲が出てくるのも自然な事と思われるよね。
でも、今まであまりにお利口だったからゲンさんそんなこと考えてもみなかったよ。
ところがねチップ君の鳴き方が段々変になってきたんだ。
犬の遠吠えみたいにさ、窓の外に向かって
「ウォーン、ウォーン」
と鳴いているのさ。まだ冬だから窓を閉め切っていたからいいけど結構大きな声なんだよ。
外で鳴けば近所迷惑だよねってゲンさん困ってたよ。
これが「さかり」ってものかなって思ったみたいだね。
でもね鳴き声だけならまだいいんだけど本能というか体が反応するんだろうね。
同じ男性として何かいたたまれない気持ちだったようだよ。
だからって側女を置くわけにもいかず。
困った困った。
そうしているうちにフラストレーションが溜まったチップ君が怪しい行動に、それはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況

かくれんぼをしていた訳じゃないんだけど。出窓から顔を出したところを撮られちゃいました。
byホワイト



















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