昼間、事務所に帰ると、
空からチーコ先輩の声が聞こえてきた。
探せば、隣の家の二階の庇の上にいた。
たぶん日向ぼっこをしてたんだろう。
そこから、私が帰ってくるのを見て、
声をかけたらしい。

↑チーコ先輩を、探せ
彼女はここが大好きだ。
勿論、昨年末に体調を崩して以来、
ここにいる姿を見たのは久々となる。
しばらくすると、
事務所の扉の前まで降りてきて、
足元から私の顔を見上げて「開けろ」と大きな声。
「ただいま先輩、とうとう登れたんですね~」
昨年のグッタリした様子から、
ここまで快復できるとは、私も驚きとともに嬉しい。
今まで、家の子たちの衰弱する姿ばかり見てきたから、
尚更だ。

↑今や事務所の看板猫
チーコ先輩の治療は、とうとう最終フェーズ。
少しづつ薬を減らし、抗生物質のみになった。
それをウェットフードに混ぜると、そのまま食べてくれるので、
投薬が全く苦にならない。
今回の薬が終われば、治療はひとまず終了だ。
妙な話だけれど、多少マズいものが入っていても、
私を信用して食べてくれてるような、そんなフシがある。
写真には、うまく写せないんだけれど、
私が頭を撫でると、彼女は本当にカワイイ顔をする。
いつもの藪睨みの目が、まるで嘘みたい。
この表情は、私にしか見せてくれないかもしれない。
そんな風に、私を勘違いさせて、
彼女も私も幸せに過ごしているのだろう(笑)

↑私が考えるよりも、ずっと強いんだろうなぁ
先日、病院に連れて行った折に先生が、
「先輩ちゃんどうするんですか?」と聞いてきた。
実は毎回、同じことを言われる。
一緒に住めたらなぁ、とは時々考える。
事務所から帰宅するとき、
電気を消しながら、
独りは寂しくないのかな?とか、寒くないのかな?とか、
つい考えて、少しの間帰れなくなるから。
先輩は、そんな私の心配は余所に、
夜はちゃっかり、隣のYさん宅で眠っているらしい。
そういう強(したたか)さを、彼女は持っている。
応えてはくれるけど、なびかない。
そんな猫の強さが、小気味良い。
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