これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

こうして、僕が生まれつき耳が聞こえていない事を告げられたゲンさん。とっても悲しい気持ちだったよ。
でもね、先生もちゃんとフォローしてくれてね。
「生まれつき耳が聞こえない子は正常な子よりも他の器官が敏感だと思いますよ。目、鼻、そして体感。聞こえない事を他の器官でカバーしているはずです。空気の流れ、匂い、振動。ただ、突然真後ろから抱きかかえるような事は避けて下さい。驚かせる事になりますから。」ってね。
そして、病院から帰ってゲンさんは皆にその事を告げたんだ。
やっぱり家族の誰も信じられないって言ってたよ。そして悲しんでいたよ。
それ位何の違和感も無く今まで僕は振舞っていたんだね。だからゲンさん達も最初は信じられなかっただろうね。でもねゲンさんが、耳が聞こえない事を感じさせないお前は凄いよって言ってくれたんだ。
こんな僕だから毎日サイレントな世界で暮らしているのさ。孤高の猫さ。
そんな、こんなで12月のおじいちゃんの四十九日の法要も慌しく過ぎて行ったよ。
そして年も明けてようやくゲンさんの周りも一応落ち着きを戻してきたみたいさ。
そんなゲンさんについてはまた次回。
お楽しみに。
※僕たちの近況
連休前からゲンさんは何かこそこそやっていたんだ。
何をしているのだろうと思っていたら、やっと完成したらしいよ。
猫用ドア。

テラスとお部屋を行き来するためにつけてくれたんだ。
市販品もあるらしいけど、値段も高いし、サイズが大きいからと手作りさ。千円からおつりがくる位で出来たらしいけど。

最初はなかなか通らなかった僕たちだけど、今は毎日利用していますよ。これで夏になっても蚊は入って来ないでしょう。
byホワイト



















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