お陰で、6月迄作物の生育は例年より早かったのに、一気に5〜7日間の遅れに転じてしまいました。
特に秋蒔き小麦は、早い年には7月20日位から収穫を始めるのに、今年は8月になってもまでひとつも手をつけていない状態。
その間、曇っていても実が熟しているので、穂先は段々黒っぽく変色。

このまま雨が続いたら、実ったままの状態で直接芽が出てしまう…〝穂発芽〟になるので、畑作農家は皆空を見上げて畑を見つめため息をついていました。
そうして、昨日ようやく今年初の刈り込み開始。
JAは地域毎に作付けと農家戸数の規模に応じてコンバインを所有していて、私の住む地域は3台割り当てられています。
兄はもう壮年の部類に入るので、コンバインに直接乗るオペレーターは卒業。
その代わりに、各農場の小麦畑を見て回り、次はどこの畑を刈るのか決め、ついていく係。
若い衆に指示を出す…ある意味、監督に当たるのかな。

そして今日のお昼過ぎから我が家の畑に2台のコンバインが来て3時間程で全部収穫して行きました。

前の部分で刈り込み、後ろから不要な茎や穂を落として行く。

収穫した分は、4tトラックに積んで乾燥工場へ。
父の代には、地域ごとの乾燥工場で一旦乾かしてから街の保管倉庫へ運んでいましたが、今は建設業や運送業で使う大きなダンプカーで運びます。
農家も、運ぶ人員不足に悩まずに済むし(運んでいたのは、壮年より更に上の世代でした)運送業の方々も公共工事の激減で仕事が少なく困っていた分、運搬賃が稼げるしお互いにとって利益がありますからね。

夜に水分が降りてくる前に、出来る限りの畑を一気に収穫。
この辺りより山側で、奥地にあたる地域はまだコンバインが入れないので早い地域の応援に行き、終わった地域はこれから収穫する地域の応援に行きます。
持ちつ持たれつ。
多分今日1日で大分進んだでしょう。
湿度温度は相変わらず高めですが、今後はしばらく雨の予報も出ていませんから、1週間以内に全部借り終えると思います。
なんとかお盆前には終わりそうですね。
チャムは風が出てきたので窓を開け網戸だけにしていたら、普段しない収穫の音が聞こえてくるるので…変な顔していました。
毎年の事ですが、そのきょとんとした表情が可愛い…と思う私と母。(笑)
6月7月の天候不順により、収量は減るでしょうね。
ここ数年豊作だったみたいだし…まぁ、こんな年もある。
天候に左右されるのはある意味仕方がない事です。
粉にして、美味しいうどんやパンになって…全国各地各家庭の食卓を、賑わしてくれます様に…✨🍞🍜✨
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