ハウスのお世話人さんが無事、子猫4匹を屋内へ保護成功。
大人の猫たちは5頭。こちらも無事に不妊・去勢が済みました。
まだ1頭、通りがかりの猫がいるので（棲家特定不能）気が抜けません。
ハウスの子達を捕獲したあと、お世話人さんが一言ポツリ。
「怖い思いしたし、いなくなっちゃうかな」
いえいえ、大丈夫です。
このハウスの裏に数件の平屋の賃貸が並んでいまして。
そこに住むお爺様の家の前には、8頭の猫がいます。
お爺様の家の玄関は常に開放していて、中には洗面器に山盛りのフード。
友達（以下Aさん）とお爺様にお話をし、手術をすることに。
気のいいお爺様でしたが、80歳くらい？まあ、それに近いと思います。
このお爺様の家の奥にゴミ屋敷があり、そちらには未手術の大人の猫が４頭。
幸い、声をかけると「手術してもらえるなら助かる」とのこと。
近所の病院ではメスが4万はするから困っていたと・・。
今まで産まれてきた子はどうしたのか？もうそこまでは問い詰めませんでした。
最初の4万をケチったばかりに・・。
避妊費用を払うのをためらうなら飼わなきゃいい。
問題は先のお爺様。
昨日言ったことが翌日にはコロッと変わる。
捕獲器をセットしたら、すぐにオスの中猫が入った。
すると、お爺様。
「これは俺が1番可愛がっている奴や！オスや。あかん、あかん！放したれ！」
捕獲器をこじ開けようとパニック！
ここでお爺様のヘソが曲がると計画は白紙になるので、ひとまずオスを開放。
「じゃあ、メスだけ連れて行くからね」と捕獲器をセットして帰ったんだけど・・。
翌朝、Aさんから電話が入りました。
「爺さん、全部の捕獲器を開けて逃がしとる！」
ぬわーーーーにぃーーーっ
思わず携帯の向こうにむかって「くそじじーーーーっ！」と絶叫のねこザイル。
でも、Aさんがすぐに捕獲器を再セットしてホイホイと捕獲成功。
（ここの子達、警戒心ないの）
一斉に手術をしに連れ出したものだから
お爺様が心配するだろうと、Aさんは1番懐いている子をダミーに残しておいた。
子猫2匹は里親さんが見つかったから安心してな～と言っておいたのに
いざ車に乗せるときには「もう帰ってこんのか？」とお爺様。
Aさんがうまいことお爺様に話をしていたけど、私は横でこんな心境。
『爺さん。人の話聞いてへんのか？』
オスは捕まえたらあかん。メスも逃がす。その子猫は1番懐っこいからアカ～ン。
その繰り返し
でもね、お爺様？あなたは80にもなるお年ですよ。
ここの家、賃貸ですよ？ほとんど空き家だから取り壊しも近い将来にありそう。
この子達を置いてお爺様、「あなたが天使になったとき」猫はどうなるの？
家を自由に出入りさせているけど、あなたが天使になったら猫は追い出されるのですよ。
一人暮らしで寂しいのはわかるけど、それは本当の優しさではないと思う。
棲家から追い出される猫たちを想像すると、すごく胸が痛みます。
2年位前は、80過ぎのお爺さん（一人暮らし）が20頭もの猫を飼っていた。
そこをAさんが全頭の手術搬送をしたのですが、数匹の子猫しか里子に出せず。
お爺さんが言うには「自分が死んだら猫も道連れや」
要は自分の死後、猫が殺処分になっても運命とのこと。
平屋のお爺様の猫は無事に手術も終え、猫たちは無事に戻りました。
寂しさゆえの優しさ。
お爺様は自分が天使になったあとのことは、これっぽっちも考えていない。
世の無責任な餌やりさん。猫が可哀想で食べさせるなら手術しようよ。
目の前の可哀想な子をどんどん増やしてどうするの？
その子は可愛いから返してという言い分、おかしいよ。
今春に他の高齢者さんのお家の猫も手術をしました。
お婆様だったけど、この婆様のセリフ・・忘れられない。
「手術して、どっか持って行ってくれはるの？」
オトボケの世界の爺様を思い出しながら湯船に浸かり、ふと思った。
「爺さん。手術したこと、忘れているんだろうなあ・・・」
こういう高齢者の猫問題。世の中にはいっぱいあるんだろうね。
それと、きちんと手術をして餌をあげている「餌あげさん」ではなくて
無責任に可愛い、可哀想と増やしている「餌やり」の多いこと！
犠牲になるのは、結局は猫たちのような気がする。
食べ物をくれるから猫のお腹は満たされる。
でも、不幸の連鎖は止まらない。
難しいね。
世の中の猫たちに幸あれ・・聖母らんちゃんに祈りましょう。
ぺったん したユーザ
ぺったん
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