これは、大の猫嫌いだった中年オヤジのゲンさんがひょんな事から二匹の猫を世話することになり、しだいに猫好きへと変貌していく様を書いた実話だよ。

こうして僕たちはゲンさんという大の猫嫌いだった人にお世話になり出して、とうとう一年目を迎えることになったよ。そして、ゲンさんも大の猫好きに変貌して。
そこでゲンさん、僕たちに一年目を記念してプレゼントを用意してくれたんだ。
それはね新しい首輪だったんだ。
ペットとしての証。
家族としての証。
一番最初に首輪を着けてもらえた時は、僕たちの事を認めてくれた事だと分かって嬉しかったけど、今度の首輪はそれ以上に嬉しかったよ。
だってね、首輪には僕たちの名前と連絡先が記入されていたんだ。
もしも、僕たちが脱走したとき、名前も分からなければ見つけた人が連絡もできないでしょう。それに僕は耳が聞こえないから呼んでも来ないかもしれないし、見つけられなければ大変だから。
この首輪、チップ君と色違いのお揃い。そして猫鈴が付いているんだ。
これねゲンさんインターネットで一生懸命探したらしいよ。
名前入りの首輪ってどれも高価でね。最初は自分で名前入れてみたらしいよ。
取り合えずアイロンプリントしてみたけど首輪の柄が邪魔になってネームが見えなかったんだ。
だからね色々とお手ごろな価格で名前をいれてくれるところを探したんだって。
そしてついに見つけて、手元に届いた首輪。
かわいらしかったよ。
毎日しているから一年もするとだいぶ汚れてきてね。
また今年も新しいのもらえるかな。
期待しておこうっと。
でもねゲンさん、一年目が近付くにつれて何か浮かない表情しているんだ。
どうしたんだろう。
それはまた次回。
いよいよ感動の最終回だよ、お楽しみに。
※僕たちの近況

これがそのお揃いの首輪。可愛いでしょう。

そして、僕。猫鈴も見えるかな。これはもらった時の写真。だからまだ綺麗。一年も経つと随分汚れてきたよ。
byホワイト



















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