日本語に直すと、古風に「花子」とでもなるのだろう。
その名前からイメージできるのは、しとやかながら芯の通った日本女性。
けれども、我が家のノンノは、
頭に花の生えた、ハッピーでマイペースな女の子に成長した。

秋猫は、一番美しいとされる。
来たるべき冬に向け、毛が生え変わり、
ふっくらと鮮やかに身体を魅せるから。
ノンノのようなサイアミーズ遺伝子を持つ猫は、
褐色部分の毛も濃くなって、
コントラストが際立つので分かりやすい。

猫は表情豊かだけれど、その中でもノンノはとびきり豊か。
CMに出る子のような、真ん丸な瞳に可愛らしい表情はしないけれども、
何とも言えばいいのか、味のある顔つきをしている。

撮影する猫の大半はノンノの姿。
それは、彼女だけ庭で散歩させているせいもあるけれど、
常に動き回っているから、生き生きとした活動的な姿が写せるからだ。
呼べば振り向き、寄ってくる彼女は、被写体としては最良のパートナー。
(ノーギャラだしね 笑)

我が家の猫族の中では、一番小柄だけれど、
貫録のある歩き方をする。
本家のシャム猫のようなスリムさは全くないけれど、
日本猫のボディとしては理想的な肉付きなのかもしれない。

一番小柄なくせに、一番甘えたで、一番わがまま。
一番私たちの財産にダメージを与えるんだけれど、
何だか笑って許してしまうのは、不思議なノンノの魔法だろう。
テーマパークに行かなくても、我が家に魔法がかかってる。



















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