
我が家の小さい姐さんことノンノ。
猫らしからぬ、感情がたいへん豊かで表現力の高いジョシだ。
「ノンノさん!」って名前を呼ぶと喜んで、
撫でて撫でてって寄ってくるほど。
他にも、
肩に乗る、すぐにニンゲンの膝を求める、
布団の中でカイロ化するなど、ニンゲンとの距離感も近い。
愛くるしさ抜群だけれど、
その高い表現力ゆえ、
トイレが汚いと、色んな場所でオイタしたり、
腹の立つことがあると、黙らずにすぐに抗議してくる。

最近の彼女の抗議の原因は、
我が家に受け入れたザクとナミだ。
甘えたのザクは、甘えたのノンノと行動パターンが似ており、
同じ場所で出くわすので、そこを占有したいザクと衝突する。
ナミは、ノンノのことが好きなようで、
彼女の後を追いかける。
そのことが気に食わないノンノは、
ナミの行動が単なるプレッシャーとなり、
彼をそばに寄せ付けようとしない。

そうしたこともあり、
ノンノは、ザクとナミを一日10回以上は殴っている。
かといって悲劇的に仲が悪いわけではなく、
晩は一緒に眠ったりもする。
この小さな頭で、どのくらいのことを考えているのか、
私たちには見当もつかない。
ただ、プリプリ怒って私たちに抗議をしにくるノンノの姿は、
実のところかなり可愛らしい。
怒ってるノンノを抱きかかえ、
顔がくしゃくしゃになるまで撫でてあげると、
その気持ちよさを覚えたノンノが、
もっと撫でてって、まっすぐな瞳を向けてくる。
「ゴメンよノンノ」と、これは誤魔化しだと知ってる私は、
彼女の気が済むまで撫でてあげる。
彼女の本音はきっとそう。
ザクとナミが現れたことで、私たちの関心が彼女以外に向いてしまうことが、
寂しいのだろう。
ノンノだけは、ミルクから育てた子だ。
私たちにとっても、それは特別な意味を持つ。
彼女も、それを覚えているのか、
より大きな愛情と、信頼を私たちに預けてくれる。
抗議してくるのも、そんな彼女の「甘え」の表現なんだろう。
だからこそ愛らしい。

いつか、ザクとナミのふたりが落ち着いて、
もっと仲良くなれる日も来るだろう。
そんな日を待ってる。



















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