何となくの感覚だけれど、
このまま他の家に行ってても、たぶん帰ってきたのではないかな?と、ふと。
子猫(とは言え、今もそうだが)の頃から彼を知っている私たちなら、
彼の天衣無縫で、他に気を遣ったり遠慮しない性格を
「無邪気」と笑える(ときに笑えない)だろうけど、
いきなりこれじゃあ、
里親さん大変だろうなぁと、思ってしまうから。
特に、はじめて猫と暮らす方なら猶更。

マルリは、可愛い。
顔つきの愛らしさもあるけれど、
ニンゲンのそばにいて、ニンゲンのやることに常に興味を持つ。
期待するような猫的動作をすべてこなしてくれるのだけれど、
それはすべて裏腹な言葉ともなる。

私の、彼に対する対応は「雑」だ。
男の子のせいもあるけれど、いくら叱られてもめげない、
ものすごくポジティブなハートの強さがあるから。
食事を攫われ、かなり叱っても、2分後には膝の上にいる。
彼のそんな態度を図々しいと捉えるか、無邪気と捉えるかは、
すべてニンゲンに預けられる。
だって、マルリはいつでもマルリ以外の何者でもないのだから。

ウタリさんからはじまった我が家の猫体験は、
実のところマルリで極まったのかもしれない。
この子が受入れできたのなら、たいていの子ともうまくやっていけそう。
そんな妙な自信がついた。
色んな子たちと接してきたけれど、ここまで面倒な子は類を見ない。

本日も、水を張った洗濯機に飛び込んだ。
我が家イチのトラブルメーカー。
そんなマルリは毎日私の布団の中で眠る。
遠慮なく伸ばした足を、私の顎にヒットさせてorz
色んな縁があるものだなぁと、少し微笑んで再び夢の中。
ウタリさんがどこかで笑ってる気がした。



















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