里親になるということは天からの大切なものを預かるということ

2017年3月14日(火) 2017-03-14T16:21:27+09:00 407 / 4

時々、里親になって動物を無料でもらうとかタダでもらうとか言うのを耳にします。

もちろん、里親募集というのは営利目的ではないので、その命に値段をつけるということは無いでしょう。

でもだからこそ私は無料だとかタダだとか言いたくありません。

そもそも命に値段をつけること自体が間違ってると思います。

無料とかタダなのではありません。

命に値段はつけられないのです。

命に値段の上限はない。


以前猫の殺処分にかかるお金は７８円というのを聞きました。

確か、小学生の女の子の書いた作文からだったと思います。

１００円もかからないんです。

驚き、そして悲しくなりました。

どんなに高いお金を払って猫を買っても、人間の勝手な理由で捨てられそのまま殺処分されることになればたったの７８円で処分されてしまうのです。

こんなに悲しくて理不尽なこと、あっていいのでしょうか。


どうも「飼う」というのを「買う」と勘違いしている人が多いように感じます。

確かに「買ったもの」はその人のものです。

自由に扱っていいです。

大切に使うのもよし、使い捨てで使うのもよし、壊れたり邪魔になれば捨ててしまえばいい。

でも生き物は違います。

「飼う」のです。

それは「飼う」ことでその命に責任を持って大切に、そして愛情をもって接して行くことなんです。


値段をつけてしまうことでどうしても「買う」という行為が必須になってしまいます。

確かに、高額のお金を払うことで気持ちが引き締まり責任もってその生涯をともにしようと思ってくれる人はいると思います。

ちゃんと「買う」から「飼う」にシフトチェンジしてくれる人がほとんどだと思います。

でも中には「買った」から自分の自由、そう思う人もいます。

命の売買を全否定することはできません。

でも命に値段を付けることで、里親募集の動物は無料とかタダとか、そういう概念が生まれてしまうんじゃないかと思います。

決して無料やタダではないんです。

先程も述べましたが、命の値段に上限はありません。

天からの預かり物なんです。

だから、大切にしていかなければならないし、その命が終を迎えたらそっと天にお返ししなければなりません。

タダだからラッキーなんて思うべきはありません。

むしろその逆です。

命という値段をつけることができないほどのものを預かるんです。

預かるということは責任が生じます。

その責任とは当然大切にしていくことはもちろんのこと、しっかり向き合って愛情をもって最後まで共に生きていくということです。


里子に出されている動物は決して無料、タダではない。


先日、野良猫の保護活動について友人たちに話していたら、「里親募集なんて買った人からしてみたらタダでもらえるわけだから損に感じるねぇ」と言われ、ちょっとした小さな憤りと命の価値について考えるきっかけになりました。

そして今回の日記の内容の結論に至りました。

今後の教訓としてもしっかり胸においておこうと思います。