ねことの出逢い

2017年4月11日(火)

野良猫

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愛猫ふくの記録も兼ねて日記をはじめようと思います。

遡ること4年前、
転職したてのわたしは職場でうまくいかず途方に暮れていました。
なんとなく、静かで癒される場所に行こうと思い近所のお寺に行きました。

お寺は広く、庭園や遊具もある場所です。
ベンチに座って本を読んでいたら、
なぜかねこが数匹集まってきたのです。
瞳の緑のキジねこはわたしの膝に乗りスヤスヤと眠り始めはじめました。
初対面の人間にこんなに心を開く野良は初めてで、驚きました。
同時に元気のなかった心が温かく癒されていくのが分かりました。
それがわたしがねこの魅力に取り憑かれた瞬間でした。

それからわたしは頻繁にお寺に通うようになりました。
そこには20匹近くの野良ねこがおり、餌やりさんが何人もいました。
膝に乗ってきてくれた子にはあれ以来会えませんでしたが、様々なねこたちの姿は強く美しくチャーミングでずっと見ていたいと思うようになりました。
気が付けばカメラを買い、ねこたちの写真を撮りに休日も出勤前も帰り道にも足を運ぶように。

ある日お寺で、平さん(仮)というおばあちゃんに出逢いました。
彼女はたしか80歳くらいだったのですが、毎日ねこたちの為にたくさんのごはんを運び避妊去勢をしさくら猫を増やし里親探しもしていたそうで、野良猫を良く思わないお寺の方々ともバトルしねこたちを護ってくれていたのです。
それでも次々に捨てていく人間がおり
大きくなるともらってくれる人もおらずキリがないといつも溜息をついておられました。
わたしは何度か平さんと一緒にねこたちにごはんをやり、TNRの事やお寺のねこたちの事を教えて頂きました。
わたしも何かできないかと伝えたところ
平さんはまたごはんをやりにきてやってと笑っていました。
仕事が忙しくなり平さんのいる時間には行けなくなってしまいましたが、わたしは何度も足を運びました。
ねこたちの為というのより、
あの子たちの事がとても大好きだったからです。
今思えばTNRなどできる事は他にたくさんあったのになと思います…。

やがてわたしは入籍が決まり、
遠距離だった為に地元を離れることに。
念願のペット可マンションに住み、
たくさん調べ旦那と話し合いの末お寺の猫を迎える事に。
お寺で一番人懐っこく、膝で眠って離れないこの子なら家猫になれるのではと
一匹のキジ猫「ふく」を家族に迎えることに決めました。

つづく

25 ぺったん