母猫への葛藤(回想)

2017年7月19日(水) 171 / 4

皆様、こんばんは。
今日も暑かったですね…以外の挨拶の言葉が浮かびません…。

さて、今日は主に母猫の話を。

猫たちが家に入って来た後、
子猫たちの様子は特に変わりがありませんでした。
庭にいた時と同じように、兄弟姉妹みんなで遊んでいました。
特にソファーがお気に入りのようで、よじ登ったり、隙間に入り込んだりと、
楽しそうにしていました。

ですが、母猫は違います。
ずっとニャーニャーと鳴き続け、
窓という窓を引っ掻き、齧り、体当たりを繰り返していました。

それでも、数日でおとなしくなるだろう、と高を括っていたのですが、
4日たっても、5日たっても変わりません。

ずっと鳴き続けているせいで声はしわがれて、
頭突きを繰り返しているせいで、額の辺りの毛が薄くなっているように見えました。
それでも、母猫はやめないのです。

私たちは、母猫を虐待しているような気分になって、
居たたまれなくなりました。

そこへ、母の猫アレルギー発症が追い討ちをかけてきたのです。

辛い事が重なると人は弱気になるもので、
私たちは自分たちがやっている事が正しいのか、自信が持てなくなりました。
野良猫は野良猫として生きる方が幸せなのかもしれない、
母猫を解放した方がいいのかもしれない、と。

そこで、お世話になっているTNR活動をしている方に連絡を取りました。
母猫を解放した方がいいか、と。

ご回答は、もちろん、「だめです」でした。

ちなみに、この母猫は、
実は以前から保護しようとマークしていた猫さんだったそうです。
だから、動物病院の先生とも話がついているから、
この機会に避妊手術をさせます、とおっしゃいました。

自分たちのやるべき仕事を、親切なこの方に押し付けるようで心苦しかったのですが、
お言葉に甘えて、お願いする事にしました。

そうして2日後には、母猫を動物病院へ連れて行ってくださったのです。

手術費用は、活動仲間の中でカンパを集めてくださったおかげで、
うちの負担はたったの千円で済みました。
本当に何から何までお世話になってしまいました。
＊ちなみに、野良猫の避妊手術に補助は出ない地域です。

さて、母猫がしばらくいない間に、
ほっとした事が2つありました。

1つは、母猫がいなくなっても、子猫たちの様子に大きな変化がなかったこと。
もう1つは、母のアレルギー症状が軽くなったことです。

母猫がいる間は窓を閉めっきりだったのですが、
久しぶりに窓を開けて、網戸だけの状態にしたことが、
良かったのかもしれません。

母は、久しぶりにちゃんと息が吸えた、と喜んでいました。

やっと一息つけた私たちは、今後の事を話し合いました。
子猫たちのことと、母猫のこと。

母猫が帰ってくるまで、あと3日。
それまでに、解答を出さなければいけません。