母猫の帰還(回想)

2017年7月20日(木) 159 / 0

皆様、こんばんは。

長らく続いた麦と花との出会いの話も、あと3回ほどで終わりそうです。

さて、母猫が戻って来たのは、
それから4、5日が過ぎてからでした。

お世話になりっぱなしの、TNR活動をしている方のお話によると、
母猫は病院に着いても暴れ続けて手が付けられず、
3日間手術ができなかったそうです。

そして、この性格では、里親を見つけるのは難しいだろう、
ともおっしゃいました。

それを聞いて、私たちの心は決まりました。
母猫はうちで飼うように努力しよう、
里親が見つからなかった子猫も、うちで飼おう、と。

その時わが家では、
あまり使っていなかった部屋を猫部屋にして、
人は極力その部屋に立ち入らないようにしつつ、
猫たちは自由に出入りできるように、細く扉を開けていました。

この扉を閉め切ってしまえば、猫たちは不自由になるものの、
猫アレルギーがある人と猫が共存できる、と考えたのです。

母の症状を思えば、猫が1匹もいない方がいいのですが、
「今更、投げ出したりできない」と、母が言いました。

本当に母猫を戻していいのかと、確認されたので、
母猫と残った子猫を、うちで飼うつもりだとお伝えしました。

すると、その方は
「それならば、子猫2匹はうちで引き取ります」と
おっしゃったのです。

その当時、その方のお宅では7匹の猫さんを飼っていらしたのですが、
「今は猫の数も少ないし、子猫ならうちの子たちも受け入れるだろうから」と。

7匹を「少ない」と表現された事に衝撃を受けつつ、
うちでいきなり5匹を飼う自信はなかったので、
申し訳ないと思いつつも、またもお言葉に甘えることにしました。