同時に、少しでもよだれを改善するために、猫の口内炎に良いというサプリメントも与えました。それこそ、様々なものを。
むうたは多くの野良がそうであるように、「食べられる時に食べられるだけ食べる!」という信念に基づいた食欲旺盛な子でした。調子の良い時には3杯もおかわりをすることも。お皿が空になると、次が出てくるまでじっと待っていました。

むうたにごはんをあげる様になって1年近く経った頃、台風がやって来ました。
この辺りは台風が直撃することはほとんどなく、平和な地域。いつもより風が強いかな?という程度です。
その日の夜も「結構吹いてるけど、朝までには通り過ぎるだろう」という程度でした。
次の日の夕方、むうたはいつものようにやってきました。
そしていつものように、ごはんの入ったお皿の前に。
いつもならごはんが出てくると、光の速さで食べ始めるむうたですが、その日はごはんを目の前にしても、うずくまったまま口をつけずにじっとしています。
「あれ?好きなごはんじゃないのかな?」
と思い、食べやすいようにむうたの好きなち○〜るをフードにかけて、むうたの様子を見ていました。
ですが、むうたは頑なに食べようとしません。
「なんでかな?ここのところ調子良かったのに」
と思い、むうたの様子を観察。
右胸と腰の辺りに血が滲んでいるのが見えました。
家の中にいる人間には大した風でなくても、外で暮らす猫には大きな風。
昨日の台風で何かにぶつけたのかもしれません。もしかしたらケンカしたのかも…
かなり広い範囲で血が滲んでいます。
傷自体はそれほど深いものではないようですが、痛そう…
むうた、痛くて食べられなかったんだね。
食べられないけど、痛いの我慢して頑張ってここまで来たんだね。
偉かったね。
よく頑張ったね。

その日は何とかミルクだけ飲んで帰って行きました。
病院に連れて行きたいけど、まだ触らせてももらえない状態。
猫の自然治癒力に任せるしかありませんでした。
何とか免疫力を上げてもらうために、乳酸菌を与えて、それでもその時の私には
「何とか頑張って元気になってね」
と祈ることしかできませんでした。
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