一社は、日本三大化け猫で著名なお松様を奉る「お松大権現」。
(↓これ)

もう一社が、徳島市内にある「王子神社」だ。
お松大権現が県南の田舎町にあるのと違って、
こちらは県立図書館など、文教施設の集中する「文化の森」の中にあって便がいい。
お松大権現が本社で、こちらが分社…と思っている方も多いのだけれど、
実は全く関係がない。
お松大権現は勝負事(特に受験)の神様として県内では有名で、
その人気に当て込んだ王子神社が、いわば「勝手に」猫神様を名乗った。
王子神社は猫にまつわる由来こそないが、境内に古くから猫が棲みつき、
それを目当ての参拝客も多かったので、あながち嘘とは言えない。
ともあれ、
市内という便のよい場所で、合格祈願できるとあって、
王子神社も受験シーズンは大賑わいである。
こういう商売ごとに対する抜け目のなさを、徳島ことばで「へらこい」という。

さて、そんな王子神社に久々に行ってみた。
ここは今では地域猫の基地ともなっているため、境内には猫がゴロゴロしている…
ことも多い。

今日はいないなぁ、と思ってウロウロしてたら、
社務所でお守りを売ってやがった(笑)
いやむしろ、お守りをいれた箱の中で眠ってる。
こうして霊験あらたかになるんだろう、きっと。
ここはむしろ、ニンゲンが建てた神社に猫族が棲みついたワケではなく、
猫族が「どうも俺たち人気があるようだにゃ~」などとのたまい、
ニンゲンの財を狙って建立したものかもしれない。
この白猫も立派な禰宜経営者なのだ、たぶん(笑)
初穂料はきっと、彼らのゴハンやちゅ~るに変わる。
商売上手と言われる阿波商人。
阿波猫もきっと、へらこく商売上手なんだろう。



















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