我が家は、お仏壇に白いカーネーション。
お母さん、見えるかな?
今年も牡丹がキレイに咲いたよ。
お世話は大変だけど、もう少しだけ頑張ってみるね。

と、そんなこととは関係なく、やらなきゃいけないこと山積み。
洗濯しなきゃ。
お外の猫さんたちの毛布、洗濯しなきゃ。
キャットハウスも洗っておこう。
畑に草、生えてきた。
何にも野菜を植えないから、手押し耕運機かけて、外猫さんのトイレの整備しなきゃ。
あ、草伸びてる。
裏の草刈らなきゃ。
あれ?
草刈機の混合油、あったかな?
ない。
ないよ、混合油。
仕方ない、これで刈れるところまで刈ろうっと。
午後から雨だから午前中になんとかしなきゃヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
あ〜!
もう降り出しちゃったよ。
もうっ!
あ、茶ーズ、ごはんごはん!ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
はぁ、疲れた´д` ;
もう動けない。
明日筋肉痛だよ。
そのまま、うつ伏せで倒れこむ私。
その様子を見ていたちまさん。
動かなくなった私をこっそりうかがってる気配がする。
あ、もしかして倒れたと思っちゃった?
あんまり動かないから、死んだと思われてるかな?
ちょっとは心配してくれてるとか…?
そんなことを思いながら、こっちもちまさんがどうするか少し気になる。
ちまさん、5分ほど私を観察した後、寄ってきてふんふんして去って行きました。
つれない…(´;Д;`)
ま、そうだよね。
ちまさん、騙されないよね。
ちまさんは知ってるもんね。
母が冷たくなって帰ってきた日。
昼間は人がたくさんいたため、ちまさんは二階の私の部屋から出て来なかった。
夜になって、私と姉だけになり、ちまさんはそろそろと様子を伺いながら一階に降りて来た。
布団に横たわる母を見て、寄って行くちまさん。
ふんふんした後、
「にあ〜〜っ!おかさん」
何度も母に向かって鳴いた。
もちろん返事はない。
いつも、ちまさんが呼んだら「は〜い。な〜に?」と返事してたのに。
ちまさんは私の顔を見て
「んな〜〜?おかさん、ねてる。おへんじしない」
そうだね。
おかさん、寝てるね。
よく寝てるから起こさないようにね。
ちまさん、私の話を聞いて、その後、母の横でうずくまって寝始めた。
その姿を見て、私と姉はまた涙が溢れてきた。
病気がわかって最初の頃、治療しながら入退院を繰り返していた母。
母がいない時は私と一緒に寝ていたちまさん。
母が退院してくると、「どっちと一緒に寝れば…」と考えながら、「やっぱりおかさん!」と自分から母の寝室に行って寝ていた。
母はちまさんが自分を選んでくれたのを嬉しそうにしていたっけ。
ある日の夜中。
母の寝室からものすごい音が。
慌てて様子を見に行くと、そこには倒れた母の姿が。
そして、倒れた母の側で、まさに右往左往するちまさん。
聞くと、トイレに行こうとベッドから立ち上がった時、手すりを掴み損ねてよろけて転んでしまったと。
その頃は痛みもひどくなり始めて、痛み止めにかなり強い薬を服用していた母。
そして、夜、眠れないからと、強めの安定剤も。
起き抜けにふらついてしまったと。
元々ビビりのちまさんは、突然の出来事に驚いて、どうしていいかわからず、本当にオロオロしていた。

次の日、仕事を休んで母を病院に連れて行くと、母の肋骨にはヒビが入っていた。
頭打ったりしなくて良かったけど、気をつけてね。
そして、数日後。
朝からちまさんの姿が見えない。
二階にもいない。
居間にも縁側にもお庭にも。
家中探し回った。
すると、どこからともなくちまさんの声が。
哀れっぽくも必死感ただよう声。
それは、母の寝室から聞こえてきた。
寝室を開けると、中からちまさんが飛び出してきた。
どうやら、母が起きて寝室から出る時、ちまさんがいるのを忘れて寝室を閉めてしまったらしい。
結果、半日近く閉じ込められたちまさん。
ちまさん、ごめんね。
怖かったね。
もう大丈夫だからね。
母は
「うっかりしてた〜´д` ;ごめんね〜」
と、笑っていた。
その日の夜。
寝室から私を呼ぶ母の声が。
「ちまちゃん、お姉ちゃんと一緒に寝たいんだって。ちまちゃんを呼んであげて!」
へ…?
なんで?
「ちまちゃんを呼んであげて!」
よくわからないまま、
ちま〜!
ちま、おいで〜!
と呼ぶと、
「んな〜!」と階段を登ってきたちまさん。
ん?
ちまさん、私と寝たかったの?
おかさん大好きなはずなのに。
なんでかな?と思いつつも、その日はちまさんと寝ることに。

そして次の日。
いつものように、母の寝室に入ったちまさん。
すると、しばらくして母が
「ちまちゃんを呼んであげて〜!お姉ちゃんと一緒に寝るんだって!呼んであげて〜!」
ちま〜!
呼ぶとすぐに部屋にやってくるちまさん。
なんだ、これ…?
その後も母は寝室に入ると
「ちまちゃんを呼んで〜!」
その後、何度か入退院を繰り返し、母が退院して帰って来ると、母と寝ようと寝室について行くちまさん。
だけど、やっぱり
「ちまちゃん、お姉ちゃんと寝るんだって。呼んであげて〜!」
その度にちまさんは私の部屋に。
その後、一時帰省でもやはり同じ。
「ちまちゃんを呼んであげて〜!」
なんなのかな、これは?
ずっとわからなかった。
母の何度目かの帰省から、ちまさんは母が寝室に入るのを見届けると、母についていかず大人しく私の部屋に来るようになった。

今ならわかる。
そう。
母は考えたのだ。
自分と一緒に寝ると、ちまさんにまた怖い思いをさせてしまうかもしれない。
うっかりしてた〜と笑っていても、本当は自分のせいで大事なちまさんに怖い思いをさせてしまったことがショックだったはず。
母は自分の状態が良くないことがわかっていたから。
ちまさんより先に逝ってしまうのがわかったから。
自分がいなくなった時、ちまさんが自分を探さないように。
自分がいなくなった寝室で、ちまさんがひとりぼっちで寝ないように。
ちまさんが心細い思いをしないように。
本当はちまさんと一緒に寝たかったはず。
またすぐ病院に帰ってしまうから、家にいる間は少しでも長くちまさんと一緒にいたかったはず。
大好きな大好きなちまさんだから。
それでも母はちまさんと一緒に寝ないことを選んだ。
母は私にちまさんを託したのだと。
母なりの精一杯の愛情なのだと。
冷たくなった母にそっと寄り添ったちまさん。
そうだね。
ちまさん、ほんとはずっとおかさんと一緒に寝たかったんだよね。
でも、我慢してたんだね。
おかさんもそうだよ。
ちまさんと寄り添って寝たかったんだよ。
ちまさん、今夜はおかさんと一緒に寝ようね。
最後におかさんと一緒に寝ようね。
そんなちまさんの姿が目に焼き付いて。
母の日だから、そんなことを思い出した。

ちなみに、むうたの前でうつ伏せになって死んだふり?してみたら、ものすごい勢いで走ってきて
(よしよし。やっぱりむうたは心配してくれてるのかな(//∇//)
そのままの勢いで背中に飛び乗り
(ごふっ_:(´ཀ`」 ∠):)
そのまま、背中でふみふみ
(違うだろ〜!ちがうだ〜ろ〜!でも、超気持ちいー(^◇^;))
そのまま、背中で寝始めるという結果に終わりました。
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