お家へ帰ろう

2018年9月28日(金) 491 / 12

我が家は、いろんな経緯の猫たちと暮らしています。
基本的には行き先がない子や、居場所がない子など、事情のある子ばかりです。

色んな年齢、色んな性格があって、里親さん探しが困難な子が多いです。

当然、人馴れしていない子も人が嫌いな子もいます。
我が家で迎えても、１ヶ月、半年、１年と早くに死なせてしまう子もいます。
そんな時、毎回ウチへ連れてこなければよかったのかもな・・・・と思います。

究極、我が家か保健所か。

我が家か公園に捨てられるか。

といった選択の中で、私はウチへ連れてくることを選択するのですが、長生きさせてあげれないと切なくなります。
飼い主に懐く懐かないより、長生きさせてあげれないことが、悲しいのです。

ある猫を引き取り、何年か一緒に暮らし、その猫が治らない病気になりました。

私や主人には触らせず、距離も取り、同じ空間で暮らしているだけの子でした。
成猫で迎えて、詳しい年齢もわからず、どこで生まれ育ったのかもわからず、巡り巡って我が家へ。

私たちのことが好きか嫌いかもわかりません。
その子がウチでの暮らしをどう思っていたのか？もわかりません。

日帰りで入院をする日が増えたころ、夜迎えにいくと、急いでキャリーに入るようになったり、迎えに行ったときの顔が、なんとも不貞腐れた顔をしていたり・・・・・

家に帰ると、側には来ないですが、自分の気に入った場所でゆったり過ごしている姿を見ると、この子は此処が自分の家だと思っているんだな・・・・と感じました。

そして、いつのまにかお迎えのとき、私は家に帰ろうと声をかけるようになっていました。

最後の瞬間まで、猫の方から側に来ることはありませんでした。

この子にはこの子のプライドや生き様があって、それは貫きさせてあげたいことです。
したくないことはしなくていいし、嫌なら思い切り遠慮なく怒ればいい。

人の顔色を伺い、人に気を遣い、人に遠慮する・・・・そんなこと、ウチではしなくていいことです。

どんな関係性の子でも、最後の時は此処で終わりたい・・・・と思ってもらえたら、連れてきた意味やその子が過ごした時間が無駄ではなかったと思えるような気がします。

69 ぺったん