ある子を
保健所のホームページで見かけた…
「譲渡対象動物 猫」
「年齢不詳… 雌 大きさ中型
負傷猫として収容 ピンクの首輪付き…」
見るからによぼよぼだ…
左目は少し濁ってる?
怯えたような 寂しさを思わせる顔…
今まで 行き場のない子を保護してきた。
この子達のお家を探し
「この子達が少しでも幸せにゃんこに
なれますように…」と。
ただ それだけ思って来たけど…
久しぶりに開いた保健所のホームページで
私はこの子を見つけた
見つけたその日から ずっと…ずっと…
この子の事が頭から離れない…
ホームページを、開くたび
「まだ居る…
首輪しているのに飼い主はこの子を
迎えに来ないのか?」
「誰かこの子に気づいてよ…」
脚の傷が痛々しい…
「脚の具合はどうなんだろう?
どんな治療されているんだろう…」
この子の写真を見るたび
いろんな事を想像し思うたびに
いつからか
「引き取りたい…」と言う気持ちに変わり
そしてその気持ちが少しずつ
強くなって行くのがわかった
そしてこの前の日曜日…
山陰新報社の里親募集のコーナーに
この子の記事が掲載されてた

それを見て ますます気になる
連絡は有ったのかな?
飼い主さんが気付いて
迎えに来てくれたのだろうか?
本当は
この子をこんな目に合わせて 探しもしない
飼い主には迎えに来てほしくないと
思ってた…。
月曜日のお昼 保健所に電話した
この子に関する連絡は一件も来ていない
そっか…
連絡無かったんだ…
心のどこかで 「ほっ…」とする私
次に出た言葉…
「この子を引き取りたいんですけど…」
いつもこの子のお世話をしている
職員さんは「今は不在…」
獣医さんもその日はお休み…。
詳しい状態が解らないまま
夕方その子に会わせて貰えることになった
そして
夕方 その子に会いに保健所に行った
いつもお世話している職員さんは居なくて
感じの良い若い職員さんが
解る範囲で説明してくれた。
この子は骨折している
骨盤と大腿部と合わせて3個所の骨折
交通事故で意識の無い状態で倒れていた
直ぐに動物病院に行ったらしいけど
手術するのにはかなりの費用の為
病院で処置したのは 写真でも解る
左脚の手のひらの長さの裂傷の縫合のみ
当時は骨が見えてたくらいの大きな傷
そして動物病院で先生から言われたことは
「この子はもぅ 歩けないだろう…」
そっか 歩けないんだ
この子ずっと歩けないのか…
思ってもいなかったこの子の状態
いろんな事が頭をぐるぐる廻る…
歩けないことより
脚の傷より
きっと好きなとこに行って
遊んだり お昼寝したり
自由にして来たこの子が
ある日突然動けなくなってしまった
恐怖感…
痛い痛い心の傷…

そして 今日もこの子に会いに行って来た…
少し怯えた表情…
ほっぺの方からおでこの方を撫で撫で…
身体を触るとゴツゴツあたる骨
緊張しているのか カチコチに固まった身体
不安な気持ちの中
「早くここから出してやりたい」
と言う気持ち…。
旦那に話さなきゃ…
きっと 「ダメ…」って言うだろうな…
そんな事を思いながら
この子に
「うちに来る?」
って言って
帰りに サークルケージ買って帰った…

また、来るね…(●´ω`●)



















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