昨日の明け方、活動家さんに保護されターミナル状態だった保護猫が息を引き取った。
保護猫は、「頭が2つあるような猫がグッタリしている」という情報から、活動家さんが保護をした。
皮膚病が酷かったためか、そう思われたらしい。人馴れもしておらず、保護の際も威嚇的であったが、抵抗する体力すらなかった保護猫。
動物病院にて、エイズ・白血病陽性と、既にターミナルな診断を受けた保護猫。
口内炎がかなり酷い状態だったが、活動家さんのケアをうけながら、食事を少しずつ摂取できるようになり、皮膚病も改善した。
台風が頻発した頃に保護され、雨に打たれず、野垂れ死にもせず、もがき苦しむ様な苦しみもなく、平静にこの世を去った。
命の最後に、活動家さんの温かさに触れることが出来た。
保護猫の亡骸は、驚く程に、それはそれは綺麗で、つい数ヶ月前まで、極度の皮膚病に犯されていたとは思えない姿だった。
待合せの時間に、片手にローズマリーを持って現れた活動家さん。
保護猫の上にそれは置かれた。
声のトーンも表情もいつもと変わらない様に感じたが、保護猫をクリーンセンターの職員に引き渡す際、その後ろ姿の肩が小さく見えた。
活動家さんの後で私も手を合わせた。
活動家さんを職場に送り、しばらく車を走らせてから、
なんで?ローズマリーなんだろう?
と気になり、花言葉を調べた。
「変わらぬ愛」
ああ…。
なんか花言葉を調べて意味を知った瞬間から、涙が止まらなくなった。
私は依頼され、クリーンセンターまでの送迎をしただけの人間だ。
でも、活動家さんのその命に対する深い愛情を花から知ることができ、
ただただ…
ありがとうございます…
しか、気持ちに浮かばない。
活動家さんは、これを何十回、何百回経験されてきたんだろう…
死にかけていた野良猫を保護し、ケアをし、安寧を与え、見送る。そして言葉には出さない気持ちを添える。
誰にでも出来ることではない。
小さく見えた後ろ姿。
忘れないでいよう!
今日感じ取ったこと。
忘れないでいよう!
猫が好きなことと、責任を持つことは比例しなければならない。
命なのだから。
○君が安らかに天国に迎えられること、
謹んで、心から冥福を願います。

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