我が子でなくとも、ずっとグルの友達は頑張り、そして先に虹の橋に渡って行きました。
いつかはうちの子達にもくる別れ。
ここ数日はグルが常に私の身体に寄り添って寝ます。
俺はここにいるからにゃとでも言うように。
今は暖かくて幸せなんだから、それでいいじゃねーかと。
横になって手を差し出すと、ソッと必ず顔を乗せて私を見つめてきます。
ゆっくりと目を何度も閉じては開いて
大丈夫とでも言うように。
女の子達も必ず私の傍に寄り添って、私が撫でると身体を預けてくれます。
猫にこれ程に感情移入したら後が辛いんじゃないか…そう思った時もあったけれど
今はもう我が子と同じ、ちょっと鼻水が出ただけで過保護に世話をして心配して
そして我が子と同じ「大げさだなー」って態度とられてしまう。
この、なんでもない事が幸せだという事を改めて噛みしめています。
トトの時は突然過ぎて、そしてあまりの加速に覚悟すら決まらぬままにお別れが来ました。
その前に飼っていたマイケルですら、病院にいったその帰りに息を引き取りました。
マイケルの母の由美は別れすら別に住んでいてできませんでした。
そしてグルに白血病が反応した時に、初めて時間との戦い、いつ爆発するかわからない爆弾。
そんな気持ちにさせられ、必死に「時間を引き延ばせる」と思考を変えました。
少しでも、一日でも、発症しなければ、ただの呑気ないつものグルでした。
何度も何度も反応が出た検査表を見直して、そしていつも引き出しの一番奥にしまいました。
ネットで必死に検索しては落胆し、本をとりよせては娘を心配させないように隠し
グルの為にと続けられるようにと、後悔のないようにと海外通販サイトに登録して
サプリを取り寄せるようにしたり、リンパが発見しやすいマッサージとか…。
ヒゲが短いというだけで、キャリアと関係あるのか?とか。
あったのは「後悔だけはしない事」
けれど言えるのは、もし発症していたら「後悔は絶対していた事」
隔離しては不安定になる女の子達のケアやグルの真夜中の必死の叫び。
胸が張り裂けそうでも、命にかえられないと無我夢中。
毎日グルを撫でては「今日一日無事に過ごせますように」と祈った日々。
毎晩、今でも「一日でも元気に長生きしてね」と寝る前の約束。
白血病が憎いです。この子達が何をしたのでしょうか?
何よりもウィルス感染であるという事、エイズより感染力は強く、そして寿命が短い病。
それでも、短くても、発症せずに十年以上も生きれる子がいる。
だからアメリカでは以前は安楽死だったのが否定されるようになった。
ただの猫なんです。愛される子達なんです。
どれだけ大事にしても、どれだけサプリや薬を与えても
こればかりは発症は運命であり、それでも自分をきっと責めてしまうんです。
けれど、傍にいた時間は幸せであったと私は思いたい。
その短い時間であろうとも幸せを与える事に意味があったと私は思いたい。
その時間が貴重だからこそ、私は白血病の子達こそ保護されるべきだと思いたい。
けれど実際に我が子がそうだった私は覚悟が必要な事も知っている。
そして、ただグルが運が良かった奇跡だった事に素直に感謝もしている。
元気になったグルをみながら先に虹の橋にいった仲間たちを思う。
君が残って仲間たちが行ってしまったよと思ってしまう。
どうかグル、これからも君の仲間たちをかかさんと一緒に応援してね。
陰転したグルを見て思う。
今、もし本当はまだ陰転していなくても、グルの何が違うんだろう?
グルはグルだな。
それ程に以前のグルと今のグルは一緒です。
運命は本当にわからない、それでも私はあがき続けたいです。
グル「あんま悩むとシワ増えるにゃよ?」
いいんだよ、シワだろうが白髪だろうが君たちが幸せだったらさ。
あったかい安全な場所で食べ物に困らない生活。
それを君たちに与えられる幸せ、君たちを保護して良かったです。
チビマロコ「でし♥」
ぺったん したユーザ
ぺったん
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